GREEとFEYNMAN、『ゆるふわ育成ゲーム MEGU』Android版の提供を発表(2011年4月6日)|歴史アーカイブ

何が発表されたのか

2011年4月6日、グリー株式会社と株式会社FEYNMAN(ファインマン)は、SNS「GREE」において、iPhone向けソーシャルアプリ『ゆるふわ育成ゲーム MEGU』の初のAndroid版を提供することを決定したと発表しました。

発表時点では「4月中に提供開始予定」とされており、実際の配信開始はその後の2011年4月28日でした。つまりこの4月6日のリリースは、配信そのものではなく提供決定のアナウンスにあたります。

当時の両社の陣容は以下の通りです。

グリー株式会社 本社:東京都港区/代表取締役社長:田中良和
株式会社FEYNMAN 本社:東京都渋谷区/代表取締役:八尾憲輔

『ゆるふわ育成ゲーム MEGU』とはどんなゲームだったのか

MEGUは、シブヤの地下から発掘されたタマゴから生まれた生物「MEGU」を、タッチ操作で育てていく育成ゲームです。当時のリリースでは「新感覚育成ゲーム」と紹介されていました。

特徴として繰り返し挙げられていたのが、Twitter連携の仕組みです。ユーザーが自分のTwitterアカウントを登録しておくと、MEGUがユーザーに代わってツイートする——という仕掛けで、キャラクターの愛らしさとあわせて人気の理由として説明されていました。SNSとゲームの距離がまだ近くなかった時期に、育てているキャラクターが勝手に喋り出すという体験は、それ自体が話題性を持っていたわけです。

iPhone版で積み上げた実績

Android版の発表に先立ち、MEGUはiPhone版で以下の実績を残していました。数字は発表時点によって異なるため、時点を分けて整理します。

時点 内容
2010年8月12日 iPhone/iPod touch向けにApp Storeで配信開始
2010年8月 App Store 無料アプリ総合ランキングで1位を獲得
2011年1月25日 30万ダウンロード突破を発表
2011年4月6日 43万ダウンロード超を記録(本発表時点)

料金は基本無料(一部コンテンツは有料)というモデルでした。当時のリリースでは、MEGUは「育成ゲームの草分け」と位置づけられています。

なぜGREEだったのか

当時のAndroidアプリ市場は、iOSのApp Storeのような単一の配信経路がまだ確立しておらず、販売マーケットが複数存在して流通経路が分散していました。FEYNMANはリリースの中で、この市場環境を考慮したうえで、国内プラットフォームの中でいち早く流通の仕組みが整っていたこと、そして世界展開に向けた戦略を強化していたことを理由に、GREE上での提供を選んだと説明しています。

さらに将来的な構想として、GREEの英語版サービスや、中国のインターネットサービス大手Tencentを通じた自社ソーシャルアプリの海外展開も検討している、と当時述べられていました。ここは「検討していた」段階の話であり、実現したかどうかは本ページでは確認していません。

なお、実際のAndroid版は2011年4月28日にGREE上で配信開始され、対応環境はAndroid OS 2.1以上(タブレット型端末を除く)、基本プレイ無料のアイテム課金型とされました。

当時の外部報道・一次資料

  • グリー株式会社 プレスリリース「GREEとFEYNMAN、『ゆるふわ育成ゲーム MEGU』を提供決定」(2011年4月6日)
  • 4Gamer.net「FEYNMAN,Android向け『ゆるふわ育成ゲーム MEGU』をGREEで配信」(2011年4月6日)
  • gamebiz「FEYNMAN、Android版『GREE』で『ゆるふわ育成ゲーム MEGU』を提供」(2011年4月6日)
  • @Press「GREEとFEYNMAN、『ゆるふわ育成ゲーム MEGU』を提供開始」(2011年4月6日)
  • DreamNews「FEYNMAN、GREEにおいてAndroid用ソーシャルゲームアプリ『ゆるふわ育成ゲーム MEGU』を配信開始」(2011年4月28日)

旧FEYNMANと現在の運営者について

『ゆるふわ育成ゲーム MEGU』を開発・提供していたのは、2008年7月に設立された株式会社FEYNMAN(東京都渋谷区、代表取締役:八尾憲輔)です。同社はその後グループ再編を経ており、2011年11月にはグリー株式会社が、FEYNMANの親会社であった株式会社マーズを子会社化したことを発表しています。

現在このドメインを運営しているのは、2019年9月設立のファインマン・システム株式会社(東京都千代田区)で、上記の株式会社FEYNMANとは別法人です。本ページは当時の出来事を記録として保存する目的で公開しているものであり、現運営者が2011年当時の事業を行っていたことを示すものではありません。

また、MEGUのiPhone版・Android版はいずれも現在提供されていません。本文中の価格・ダウンロード数・提供条件はすべて当時のものです。

現在のゲーム開発について

現在、このドメインでは初心者向けのUnityゲーム開発学習サイト「Unity入門の森」を運営しており、そこで培った知見をもとにしたゲーム開発の取り組みも続けています。スマートフォンの黎明期にソーシャルゲームが試みていたことと、いま個人や小規模チームがUnityで作れるものを見比べてみると、10年余りで何が変わったのかが見えてくるかもしれません。

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