フリーランスの声優は、声優事務所に所属せずにすべて自分でやっている人を指します。
フリーランスの声優には柔軟なスケジュール管理ができたり、様々なジャンルでの活躍ができるなど、たくさんのメリットがあります。
特に、個々のスキルや実力が直接評価されるので、やりがいがあるものです。
しかし、仕事の不安定性や自己管理の必要性もあるため、その分自分でしなければならないデメリットもあるもの。
ここではフリーランスの声優になるメリットやデメリット、活躍するために必要な事を解説。
フリーランスの声優を目指してもいいのかどうか、ぜひ参考にしてみてください。
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フリーランスの声優になるデメリット
まずは、フリーランスの声優になるデメリットから解説します。
フリーランスになるということは、今まで声優事務所がやってくれていたことをすべて自分でやらなければなりません。
＜声優事務所がやってくれていたこと＞
- オーディションの提供
- プロモーション活動
- 契約交渉
- トレーニングと指導
- スケジュール管理
- キャリア相談
- 雑務（書類など）
つまり、自分のスケジュールから仕事獲得、そのほかの事務処理まですべてです。
これらを踏まえて考えられるデメリットは以下のとおり。
- 収入が不安定
- 自己マネジメントの必要がある
- 労働保険や福利厚生などは自分で探す必要がある
- プロモーションやネットワーキングなどでの営業活動
- 契約条件の交渉も自分で行う
詳しく解説します。
収入が不安定
声優の仕事は、依頼やオーディションによって発生します。
オーディションの情報も自分で探さなくてはなりません。
そのため、仕事が不規則であるため、収入が安定しづらく、一定の収入を得ることが難しい場合もあります。
収入を安定させるために、複数のプロジェクトに同時参加したり、長期的な契約を獲得する必要がでてくるでしょう。
自己マネジメントの必要がある
スケジュール管理や契約交渉、プロモーションなど、ビジネス全般のマネジメントが自己責任であるため、それらに対処する必要があります。
収入が不安定なうちは、複数の仕事に携わる可能性が高く、仕事のスケジュール管理が重要。
ダブルブッキングや収録の日時を間違えるなどのミスはできません。
労働保険や福利厚生は自分で探す必要がある
通常の社員と異なり、労働保険や福利厚生は自分自身で調べて考慮しなければなりません。
フリーランスでも入ることができる労災保険がいくつかあるので探す必要があります。
プロモーションやネットワーキングなどでの営業活動
仕事を得るためには自己プロモーションやネットワーキング（異業種交流会）が必要。
つまり、自分を売り込むための人脈作りをするわけです。
苦手な人にとっては苦痛ですよね。
契約条件の交渉も自分で行う
仕事ごとに契約条件の交渉が必要です。
これに関するスキルや経験がない場合、不利な条件で契約を結ぶ可能性があります。
フリーランスで活動するためには、交渉スキルを向上させるとともに安定した契約や収入の手段を見つける努力を行うことが求められます。
フリーランスはすべて自分の責任で行うため、プレッシャーも相当なもの。
ではどんなメリットがあるのか次項で見ていきましょう。
フリーランスの声優になるメリット
声優事務所に所属できていれば、やってもらえていた事が、フリーランスになるとすべて自分でやらなければならないデメリットがあります。
しかし逆を言えば、事務所に制限されず、好きな仕事にだけ打ち込むことができるということ。
今では、舞台やドラマ、バラエティなどマルチに活躍している方も多いですよね。
フリーランスの声優になるメリットは以下のとおりです。
- 自由なスケジュール管理ができる
- 多様な役柄への挑戦ができる
- 自己ブランディングを自由にできる
- 収入の自己管理が可能
自由なスケジュール管理ができる
フリーランスの声優になると、自由なスケジュール管理ができます。
- 生活スタイルに合わせて働ける
- 仕事のオファーやオーディションを選んで予定を組める
- 得意分野に特化しやすくなる
など、何をするのにも自分で選択できます。
また、急な仕事の増減や期日の変更にも臨機応変に対応できるのもフリーランスのいいところ。
ただし、自己管理能力がないとスケジュールを柔軟に調整するのは難しいので注意が必要です。
多様な役柄への挑戦ができる
フリーランスの声優は、今まで事務所の方針で挑戦できなかったジャンルにも視野を向けることができます。
アニメ、テレビドラマ、映画、ゲーム、CMなど異なるジャンルの仕事に携わる機会を得ることで、演技の経験値を得られます。
才能や表現力を向上させ、業界での存在感を高めることが可能に。
その分、トレーニングやオーディションに積極的に参加する必要があります。
異なるプロジェクトやメディアで様々な役に挑戦でき、キャリアの幅を広げることができます。
自己ブランディングを自由にできる
個性やスタイルを活かして自分のブランドを自由に築くことができ、他のプロジェクトへの認知を高めることができます。
SNSやブログの発信を通じてお仕事をいただくこともあるので、うまく活用して自己ブランディングを確立していきたいところ。
ただし、他の声優との差別化や自己PR能力が必要となります。
収入の自己管理が可能
収入や契約条件を自分で管理でき、成果に対してより公正な対価を受け取ることができます。
- 仕事の価値や経験に応じて報酬を交渉できる
- フリーランスとしての収入管理は経費の計上や税金の効率的な対策が可能
- 自己啓発やトレーニングなどに投資する余裕ができる
- 仕事の忙しさや空き時間を考慮して収入を管理できる
など、報酬がすべて自分のものになるメリットは多いです。
上述した通り、今までプロダクション側がやってくれていた税務処理などの雑務は自分で行うため、ある程度の事務知識は必要となります。
フリーランスの声優で活躍するには？
フリーランスの声優で活躍したいなら、メリット・デメリットがあることをきちんと理解したうえで行動をしましょう。
ここではプロダクションに所属していた声優さんがフリーランスになって活躍するにはどんなことをするといいのかポイントをご紹介します。
初めからプロダクションに所属せず、フリーランスの声優として活躍している人もいますが、ごく一部です。しかし、フリーランスを目指すポイントは同じなのでぜひ参考にしてみてください。
トレーニングで自分を鍛える
基本的なボイストレーニングと演技の勉強を引き続き行いましょう。
声優としての基礎を確立し、プロの仕事に備えるうえで非常に重要です。
必要であればプロも利用するスクールに通ってもいいでしょう。
良いトレーニングを受けることで、高い演技力を発揮できます。
ポートフォリオを用意する
自分の声や演技のサンプルをまとめたポートフォリオは、プロデューサーやディレクターに自分の実力をアピールするためのツールとなります。
クオリティの高いポートフォリオを用意することが重要です。
オーディションに積極的に参加する
オーディションに積極的に参加することで、仕事の機会が広がります。
定期的なオーディション参加は、実力の向上や新しいプロジェクトへの挑戦につながります。
業界内での人脈は仕事の機会を拡大させる重要な要素です。
他の声優やプロデューサーとの交流を通じて、情報や仕事を得ることができます。
フリーランスの声優は、計画的に目指すのがおすすめ
フリーランスの声優はプロダクションで経験を得てから始める人、初めからフリーランスとして活動する人など、人によってカタチはさまざまです。
フリーランスになるとやることが増えるため、「声優スキルを磨き、仕事をもらうことに専念したい」という方にはおすすめできません。
まずは、声優プロダクションに所属するところから目指してみて、少しずつフリーランスとして必要な事を学んでいきましょう。
時間がある方は、声優養成所や専門学校で声優としてのスキルを学び、オーディションをたくさん受けましょう！
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まとめ
フリーランスの声優は、
- 自身の実力だけがすべてではなくなる
- スケジュール管理や細かい雑務も必要
- プロダクションの仮所属ですら、実績がなければ仕事はもらえない
- オーディションをたくさん受けて仕事を得る努力は必須
などデメリットもありますが、なんでも自由に自分で決められるメリットがあります。
プロダクションに所属せず、フリーランスとして活躍している声優はごくわずか。
フリーランスとして活躍する道は多様化していますが、自己ブランディングをうまくできなければ難しい職業です。
しかし、難しいほどやりがいというものは出てくるもの。
夢へ向けて努力することは、無駄にはなりませんので是非チャレンジしてみましょう。
計画的に進めたいなら、声優プロダクション所属を目指して、声優養成所や専門学校で学ぶことから始めてみましょう♪
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