日ナレでは声優になれないと言われる理由は

人気声優を多く輩出している大手養成所の日本ナレーション演技研究所、通称日ナレ。
声優デビューを目指して入所を検討している方もいるのではないでしょうか。

そんな日ナレですが、ネットには日ナレでは声優になれないかも？という噂があります。

ネットで「日ナレ 声優に」と検索すると「日ナレ 声優になれない」と出てきてしまいます。
いくら人気声優を輩出していたとしても、これでは不安になってしまいますよね。

そもそも声優を職業にすること自体が難しい世界です。
その中で人気声優を多く輩出している日ナレとはどういう立ち位置なのでしょう。

日ナレについて詳しくみていくとともに、日ナレはなぜ声優になれないといわれるのか、その理由を解説します。

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日ナレとは

一般的に声優養成所には一つの関連事務所しかありませんが、日ナレには関連事務所が6つと豊富にあります。

日ナレには週1クラスと週2クラスがあり、大学に通いながら、または仕事をしながら通うことが可能です。
週2クラスでは演技に加えてさらにボーカルのレッスンを受けられます。

週1、週2クラスのほかに、ジュニア声優クラス、スタートアップクラス、ナレーターセミナーなどの各種セミナーがあります。
必要に応じて並行受講ができ、スキルアップしたい方には嬉しいですね。

日ナレ出身の声優には、誰もが知る人気声優が数多くいます。

日ナレ出身の人気声優には、週1クラスからデビューした方がたくさんいます。
お金と時間の有効活用のために週1クラスを選ぶのも得策です。

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feynman.co.jp

2024.01.05

日ナレで声優デビューが難しいと言われる理由は

たくさんの人気声優を輩出している日ナレですが、声優デビューできないと言われる理由はなんでしょうか。

進級審査が厳しい

日ナレは、基礎科（初級）、本科（中級）、研修科（上級）の3つにクラス分けされています。

年1回、進級審査兼関連事務所オーディションが行われ、進級審査に通らなければ次の科に進むことはできません。

各科には最長2年在籍できますが、2年で進級審査に受からなければ退所になります。

基礎科から本科へ進級できる確率は約60パーセント。
本科から研修科へ進級できる確率は50パーセントほどです。

進級審査は関連事務所オーディションを兼ねており、進級審査＝関連事務所オーディションの一次審査になります。

一次審査には事前課題と当日課題があり、内容は自己PRや声劇、早口言葉などさまざま。
主に滑舌や演技力が審査基準になるようです。

審査当日にどれだけ落ち着いて、しかも柔軟に課題をこなすことができるのか。
さらに普段のレッスンの取り組み方も重要になってきます。

日々のレッスンをなんとなくこなしている方は進級審査に受かることができないでしょう。

進級するのが難しいと感じるかどうかは、その人の努力次第ともいえますね。

関連事務所オーディションを通過するのは一握り

進級審査＝関連事務所オーディションの一次審査を通過すると、その後2次審査、3次審査へ進んでいきます。
見事3次審査に合格すると、事務所所属の声優になれるわけですが、そう簡単にはいきません。

まず関連事務所オーディションの一次審査を通過できる人数は、だいたいクラスに3人ほどしかいません。

2次審査では自己PRとボイスサンプルをアプリで提出し、それを審査材料とします。
関連事務所オーディションを受ける時点で、2次審査の準備をしておくことが重要です。

自分が合格するんだ、という気持ちをしっかり持ち、前もって審査に向けての準備をしましょう。

しかし運良く3次審査に進んだとしても、合格者は0〜1人。

かなり狭き門です。

関連事務所オーディションに受からなかった場合は、進級または残留して1年後の審査のためにレッスンに励むか、退所するかの選択になります。

声優はそもそもデビューが難しい

声優に憧れる人は多く、声優を目指している人は全国に30万人いると言われています。
そのうちデビューを勝ち取る人は1万人ほどで、確率にするとたった3％です。

さらに声優だけで生活していける人は約300人しかいません。
とても厳しい業界ですよね。

とはいえ日ナレ出身の有名声優が多くいるのは事実です。

声優デビューできる確率が少ないからと途中で諦めるか、それでも声優になりたいとがむしゃらに努力するかは人それぞれ。

確率にすると低く感じてしまいますが、努力なくして手に入れる事はできません。

まずは行動することが何よりも大事です。

日ナレでデビューを勝ち取るためにやること

そもそも声優デビューすること自体が難しいというのはわかりましたが、日ナレから人気声優が多数輩出されているのも事実です。

事務所関連オーディションの最終審査を突破するためにどのような気持ちと行動を心がけたらいいかをみていきましょう。

日ごろから努力を惜しまずやる気を見せる

日ナレには入所審査がありますが、基礎科であれば何か問題がない限りだいたい入所できます。

なのでそこまで熱心ではない人も中には少なからずいるでしょう。

まずは声優になるという熱意をしっかり持ち、周りに流されないことが重要です。

年1回のオーディションに向けて、日ごろから一生懸命に、さらにはトップを狙う気持ちでレッスンに励みましょう。

週1コースより週2コースで学ぶ

最近は歌の上手い声優が多いですよね。
キャラクターが歌う歌唱シーンや、CDを出したりなど歌でも活躍してる方がたくさんいます。

そんなマルチな声優になるために、日ナレの週2コースでは、ボーカルと演技指導が受けられます。
歌唱訓練を行う中で、人前でも大きな声を出せる精神力と表現力が鍛えられます。

発声と腹式呼吸の基礎が身につき、演技力にも幅が出るため、さらに声優としてのスキルアップにつながり、レッスンでの評価も上がるはずです。

読解力、表現力を身につける

声優にとって大事なのは、キャラクターを分析する力です。
台本の表面的な情報だけでは、キャラクターをうまく表現できません。

キャラクターの感情をいろいろな角度から読み取る力が大切です。
さらには登場人物との関係性が理解できると、自然な演技ができるでしょう。

台本を読み解く以外にも、普段からの努力はもちろん大切。
本の朗読や人間観察は読解力を養ったり人の感情を読み取る訓練に最適です。
身の回りのどんなことも、声優スキルを磨くための糧にしましょう。
読解力が身につくことで、自然と表現力も豊かになります。

講師推薦や事務局推薦をもらう

日ナレでは、関連事務所オーディションの一次審査を通過するために、講師推薦や事務局推薦、当日推薦のいずれか1つをもらう必要があります。

簡単に説明すると

以上の3種類です。

推薦される人数は明らかにされていませんが、だいたいクラスで2〜3人とも言われています。
また当日推薦にいたっては、オーディションでの演技に、よほど光るものがなければ選ばれません。

関連事務所オーディションの一次審査を通過するには、推薦をもらうことが必須のようです。
普段のレッスンから積極的に取り組む姿勢、なんでも吸収するんだという意気込みでレッスンに励みましょう。

まとめ

日ナレでの声優デビューについて詳しく解説しました。

日ナレでは進級審査でふるいにかけられ、半分以上は進級から落とされます。
関連事務所オーディションにいたっては、通過してデビューを勝ち取るのは年に1人いるかいないかです。

そこが日ナレでは声優デビューできない、と言われる理由かもしれません。

しかし声優という職業はデビューすること自体が難しいため、特に日ナレがデビューできないとは言い切れません。

ほかの養成所に比べて、提携している事務所が豊富で多くの人気声優を輩出している実績があります。

本気で声優を目指すのであれば日ナレは良い環境といえるでしょう。