声優に必要な資格はある？取得のメリットと取得方法まとめ

声優になるための資格は特にありません。

しかし、資格取得を目指す過程で声優に必要なスキルを向上させるメリットがあります。

また、オーディションで使う履歴書にも書くことができ、自己アピールで他のライバルとの差を少しでもつけることができます。

声優として学べることはたくさんあるので、やってみる価値はあります。

ここでは声優に必要な資格を紹介します。
自分の目的に合う資格かどうかをぜひ確かめてみましょう。

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声優に必要なスキルって？

現在は歌やダンス、さまざまなイベントに出演する機会があります。
昔とは違い、声優の仕事内容が多様化してきました。
そのため、プロの声優には多くのスキルを必要とします。

例えば、

• 表現力・演技力
• 読解力
• コミュニケーション力（対応力）
• 自己PR力
• 柔軟性

などがあげられます。

声優はアニメのキャラクターに命を吹き込む大切な役割をします。
声だけで圧倒する表現力・演技力は必須です。

台本には細かい指示を書いていないので、限られた文章の中で世界観やキャラクターの性格・雰囲気を感じ取る必要があります。
読解力があれば、理解も早く仕事がはかどります。

声優の仕事には、プロデューサーやディレクター、音響などたくさんの人が関わっています。
全員が協力し、1つの作品を作り上げているのです。
その現場でうまく立ち回れるよう、社会人としてマナーや礼儀をきちんとするべきですよね。
だからこそ、コミュニケーション力や臨機応変に対応できる柔軟性が必要です。

声優を目指す人が持っておいたら有利な資格7選

では、声優を目指す人がもっておいたら有利な資格をご紹介。
資格取得を目指すだけで何のメリットがあるのかについても解説します。

資格を取るまでの手順も一緒にお話しします。

気になる資格名をクリックすると詳細をいち早く見られます。

日本漢字能力検定｜漢字の意味を正しく理解し、演技力を高める

漢字の意味を理解し、文章の中で正しく使うことができるのかをチェックする検定です。
ほとんどの声優の仕事は、「台本」を読みながら行います。
セリフにある漢字の意味を正しく理解し、それを表現するためにどんな演技をしたらいいのかを考えるために大変役立つ資格です。

声優が必要だと言われる漢検のレベルは高校卒業・大学・一般レベルの2級。
ナレーションの仕事をしたい方はそれ以上を目安に考えると仕事がしやすいでしょう。

日本漢字能力検定を取得するメリット

漢検のテスト内容は、読み書き以外に熟語の構成や意味、誤字訂正など細かい部分まであります。
主に「読み」ができれば台本は読めるので、資格を取る必要性は低め。

ただし、漢検は言葉を理解する力や、ものごとを考える力を自然と身につけることができます。
文章や会話の中で正しく使えるということは、台本から作品の世界観や雰囲気を理解し、演技に活かせるメリットがあると言えます。

漢字検定を取得するまでの手順

漢字検定は2月、6月、10月の年3回行われます。
手順は以下のとおりです。

日本語検定｜正しい敬語・言葉遣いが身につく

日本語検定は日本語を正しく使えているかを確認するための手段です。

普段使用している日本語は、間違えて覚えていることや思い違いがよくあります。
敬語を正しく使えていないことも多いことでしょう。

日本語検定の資格は、学んでいく中で伝える力や、会話のやりとりによる人間関係をよくすることにつながります。

声優は自然な日本語の話し方や文章の読み方を必要とされます。

1級～7級があり、声優が必要なレベルは公表されてはいません。
漢字検定でも2級レベルが必要とされているので、同じレベルの3級以上を目安としていいでしょう。

声優が日本語検定を取得するメリット

正しい敬語、言葉遣いはオーディションで担当の方々に良い印象を与えます。
日常会話でも活かすことができ、人前に出ても正しい受け答えができます。
結果的に普段の生活や仕事でも良好なコミュニケーションをとることが可能です。

日本語検定を取得するまでの手順

日本語検定は、年2回行われます。
公式サイトやSNSにてお知らせや解答速報などが確認できます。
複数の級を受けても大丈夫です。

手順は以下のとおりです。

アナウンス力検定｜聞き取りやすい日本語を話す力が身につく

アナウンス力検定は、NPO法人日本話しことば協会が運営している検定です。
日本語の発声や発音、スピーチ力などアナウンサーに必要なスキルが備わっているかを確認するもの。
日本語の発声や発音は、声優にも必要不可欠なスキルです。
聞き取りやすい日本語を話す力が身に付きます。

受験資格の制限はなく、2・3級の併願受験が可能です。
試験では、事前に用意した課題を読むことから始まり、筆記・実技を行います。
筆記では、3級は70点以上、2級は80点以上が必要です。

実技は、

• 発声と発音
• 朗読作品を読む力
• 即答スピーチ力

などが試され、審査員に採点されます。
A～Eまでの5段階評価で3級はC以上、2級はB以上で合格です。

2級はDJ・司会者レベルなので、合格すればラジオの司会やナレーションなど、声優としての仕事の幅も広がるでしょう。

アナウンス力検定を取得するメリット

声優がアナウンス力検定を学ぶ一番のメリットは、正しい日本語で正しい発声・発音ができるようになれること。
声のお仕事はほとんどが標準語で行うので早いうちから慣れておく必要があります。
演技力以外にも重要なスキルを身につけるのに最適な資格です。
勉強法は公式サイトで販売しているテキストと問題集を使用して行うのがおすすめ。
CD付きなので安心して学べますよ。

アナウンス力検定取得までの手順

アナウンス力検定は春と秋の年2回行われます。

話しことばとコミュニケーション検定｜柔軟に対応するコミュニケーション力が身につく

話しことばを通じて、日常や仕事など色々な場面で必要なコミュニケーション力を高められる検定です。
お仕事をする際に、クライアントが求める内容を上手に聞き取り、演技に反映させて話す力をつけることができるでしょう。

1～3級があり、1級は受験資格があるため気軽に挑戦できる2・3級がおすすめです。
ビジネスシーンに適応できるレベルを目指すなら3級、2級は様々な場面に的確に対応できるレベルです。
目的に合わせてどの級を目指すのか判断しましょう。

話しことばとコミュニケーション検定を取得するメリット

今から取り入れることによって、将来的に役に立つ資格です。
普段の生活でも、仕事でも柔軟に対応するコミュニケーション力を身につけることができます。
ナレーションの仕事も視野に入れて行動するなら、上記のアナウンス力検定と話しことばとコミュニケーション検定は勉強するとライバルと差をつけられるかもしれません。

話しことばとコミュニケーション検定取得までの手順

公式サイトにて検定日のお知らせがあります。

2023年度は10月に行われておりました。

朗読検定｜共通語のアクセントをマスターできる

朗読とは、文字で書かれた情報を音読することを指します。
声を出して相手に情報を伝えるのは、声優として必須スキルです。

この検定では、聞き手に伝わる音読の力、共通語のアクセント、強調表現をうまく使いこなせているかなどを試されます。

1級・準1級・2級・準2級・3級・4級の6段階に分かれています。

声優志望の人は準2級の高校生以上～朗読中上級者向けのレベルを目指しましょう。
近年では朗読検定を受けさせている学校もあります。
今後も増えていくかもしれない注目の資格です。

声優が朗読検定を取得するメリット

朗読に固執しすぎると声の表現力は身に付きますが、演技力はあまり上がらない可能性があります。
バランスよく声優スキルを磨いていきましょう。

ただ、朗読は相手に伝わる声の出し方や共通語のアクセントなど、声優として覚えておきたい要素が豊富。
無意識にしていた口癖も直す機会にもなります。
また、オーディションで相手に思いを伝えるときにも朗読の力は十分発揮できるでしょう。

朗読検定取得の手順

ここでは準2級の取得までの流れをご紹介。

受検の込み具合により、判定に2か月以上かかることもあります。
2級以上は対面の実技試験となります。
また併願受検が可能ですが、割引はありません。

声優検定｜基礎知識とボイススキルが客観的に評価される

声優検定は、自分の実力がどの程度ついたのか知るための検定です。
声優になるために必要なボイススキルを評価されるので、試験を受けることで客観的に自分のレベルを把握できます。
合格することで、自信へとつながり、さらにスキル向上に努められるでしょう。

プロを目指すなら2級取得が最終目標になるのではないでしょうか。
ただし、3級を取得していることが条件となりますのでご注意ください。

2級はオーディション形式での実技試験があります。
採点もオーディション本番のように厳しいので、合格するとかなり大きな自信につながるでしょう。

声優検定を取得するメリット

声優検定は、声優として必要な知識とスキルが試される検定。
独学で学んだこと、または学校で学んだことが身に付いているのか確かめることができます。
また、実力が確実に身に付いていることを実感することでモチベーションがあがりやすいですよね。

声優検定2級に合格すると、提携する声優養成所へ推薦してもらえることも。
特に成績が優秀だと判断された人には特特性として入れるチャンスがあります。

声優検定取得までの手順

声優検定は、1月と7月の年2回、行われています。
3級は筆記のみ。2級は筆記と実技試験となっています。

合否の通知についての記載は公式サイトには書いてありませんでした。
必要であればお問合せください。

声優能力検定｜自分の実力をチェックできる

声優能力検定は先ほどご紹介した声優検定と同じく、「自分の声優としての実力」を客観的に評価してもらう検定です。

滑舌や声の使い分け、朗読・ナレーション・表現力などが試されます。

1～5級があり、誰でも受検できます。
採点方法は減点式なので、読み間違いや読み飛ばしなどをしてしまった場合1か所ごとに減らされてしまうので十分な練習が必要です。

人気声優千葉翔也さんは声優能力検定1級に1発合格、ロンブー田村淳さんは2級に合格しています。

プロはやはり1級レベルの力を持っています。
とはいえ、焦らず自分のレベルに合わせた級からチャレンジしましょう。

声優能力検定を取得するメリット

あくまで、声優としての実力を測る検定なので、お仕事に必ずつながるというわけではありません。
しかし、自分の実力を確認できます。
声優を目指すためにまずは実力を知りたいという方におすすめの検定。
合格するという経験は、自信にもつながるため、さらなる高みへとモチベーションアップしていくことでしょう。

声優能力検定取得までの手順

声優能力検定は毎月開催されています。

まとめ｜声優に必要なスキルは自分に必要な能力を見極めて判断をしよう

声優を目指す人が持っておいたら有利な資格を7つご紹介しました。

どの資格も声優にとって必要なスキルを習得できます。
まず自分に何が必要かを考えましょう。

冒頭でもお話しましたが、声優になるために資格はいりません。
ですが、資格を目指すことで得られるメリットもあります。

大切なことは夢を諦めずに続けること。
現場に出ても恥ずかしくない、実力のあるプロを目指しましょう。