学生から社会人まで、ITやビジネスに関する幅広い知識を学べるITパスポート試験。
IT系資格の中では比較的難易度は低く、IT業界未経験者でも挑戦しやすい国家試験です。
しかし、IT初心者にとっては、ITの試験と聞くだけでハードルが高く感じるのではないでしょうか。
ITに詳しい方であっても、ITパスポートの出題範囲は広いため、勉強なしで簡単に受かるものではありません。
そこで今回は、ITパスポートに受からない、受かる気がしない理由と受かるためにするべきことについて解説。
ITパスポートが受からない、取得したいが受かる気がしないという方の参考になれば幸いです。
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ITパスポートが受からない、受かる気がしない理由
ITパスポートが受からない、受かる気がしない理由はさまざまですが、主に以下が考えられます。
- 基礎知識の不足
- 十分な学習時間が確保できていない
- 過度な自信を持っている
それぞれについて解説します。
基礎知識の不足
ITパスポート試験に合格できない1つ目の理由は、基礎知識が不足していること。
ITパスポート試験は、ストラテジ系(経営全般)、マネジメント系(IT管理)、テクノロジ系(IT技術)の3つの分野から幅広く出題されます。
具体的には、以下のようなITやビジネスに関する基礎知識が問われます。
コンピュータシステム、データベース、ネットワーク、情報セキュリティ
AI、ビッグデータ、IoTなどの最新技術
マーケティング、ビジネス戦略、経営管理システムなどの経営戦略手法
知的財産権、セキュリティ関連法規、情報倫理などの法務関連
これらは、普段からITシステムを活用し仕事をしている社会人にとっては聞き慣れた用語かもしれません。
しかし、学生やIT初心者にとっては聞き慣れない専門用語も多く、覚えようとしてもなかなか覚えられないものです。
基礎知識が不足している状態では、幅広い知識が問われるITパスポート合格は難しいでしょう。
十分な学習時間を継続的に確保できない
ITパスポート試験合格のために必要な学習時間は、初学者で150〜180時間、IT基礎知識がある方でも100時間は必要と言われています。
1日1時間勉強する場合は約6ヶ月、2時間の場合でも約3ヶ月はかかる計算。
家事や育児、仕事で毎日忙しい方にとって、1日2時間の勉強時間を確保すること、またそれを継続することはなかなか難しいものです。
しかし、十分な学習時間を継続的に確保できないと当然必要な知識を習得できず、ITパスポート試験合格も遠のいてしまいます。
過度な自信を持っている
ITパスポート試験は学生から社会人まで全ての人を対象に創設された国家試験。
IT系資格の中では比較的難易度は低く、IT初心者でもチャレンジしやすい資格です。
令和5年度には約26万人が受験し、半数以上の方が合格しています。
しかし、「IT初心者向けで50%以上の人が合格する簡単な試験だからそんなに勉強しなくても大丈夫だろう」という甘い認識を持ったら要注意です。
ITに詳しい方でも、ビジネスシーンにおける用語には馴染みがないという方も多いでしょう。
ITパスポート試験は、ITに関する問題のみならず、ビジネスの基礎知識を問われます。
そのため、過度な自信は持たず、しっかりと試験対策を行うことが大切です。
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ITパスポートを受かるためにどうすればよいか
では、ITパスポートを受かるためにどうすればいいのでしょうか。
ITパスポートを受かるために必要なことは以下です。
- 試験のポイントを把握する
- 計画的に学習する
- しっかりとした心構えを持つ
それぞれについて解説します。
試験のポイントを把握する
先述のとおり、ITパスポート試験はストラテジ系(経営全般)、マネジメント系(IT管理)、テクノロジ系(IT技術)の3つの分野から幅広く出題されます。
合格基準は、3つの分野の総合評価点が1,000点満点中600点以上、かつそれぞれの分野で1,000点満点中300点以上であること。
どれか一つの分野でも300点未満の点数を取ってしまうと、総合評価点が600点以上であっても不合格になります。
そのため、苦手な分野であっても最低限300点以上を取れるだけの知識を得る必要があります。
試験の範囲をしっかりと把握するためには以下がおすすめ。
- 公式サイトに掲載されている「ITパスポート試験シラバス」を確認する
- 過去問を解いて出題傾向、自分が得意苦手な分野をしっかりと把握する
- テキストや動画で頻出用語を学び、復習を繰り返す
- 本番形式の模擬試験を受ける
ITパスポートは600点ぴったりで合格？600点以上で不合格になる場合もある？
計画的に学習する
ITパスポートの学習を計画的に進めるためにも、まずは試験日と会場を決め、そこから逆算して学習計画を立てることをおすすめします。
例えば、初学者が6ヶ月後に試験を受ける場合、平均1日1時間は勉強時間を確保し、大まかでもいいのでどの時期にどこまで学習を終えるかを計画しましょう。
朝早起きして1時間を確保するのか、通学通勤時間を活用するのか、学校や仕事を終えて夜に勉強するのかは人それぞれ。
日々無理なく続けられる時間帯に学習することが継続のコツです。
学習計画を立てたらひたすら用語を学び、過去問を繰り返し解くことが重要です。
しっかりとした心構えを持つ
ITパスポート合格のためには、しっかりとした心構えを持つことも大切です。
ITパスポートは、1,000点満点中600点以上、かつそれぞれの分野で1,000点満点中300点以上であれば合格。
全ての問題を完璧に解答する必要はありません。
試験で分からない問題があったらそこで止まるのではなく、わかる範囲でベストの解答を選択する、もしくは思い切ってスキップする勇気も必要。
そうすることで、時間がないがために正答できなかった問題を減らせ、総合点も向上するでしょう。
また、学習を進めていくと、分からない用語や過去問の点数が上がらないなどさまざまな壁に突きあたることもあります。
そこで諦めて学習をやめてしまわないように、「自分は何のためにITパスポートに受かりたいのか」を理解しておくことは重要。
はっきりとした「何のために」を自分の中に持つことは、ITパスポート合格に向けて粘り強く学習を続ける力になるでしょう。
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まとめ
この記事では、ITパスポートに受からない、受かる気がしない理由と受かるためにするべきことについて解説しました。
- ITパスポート試験に受からない、受かる気がしない理由としては、十分な学習時間が確保できず基礎知識が不足している、過度な自信を持っているなどが考えられる
- ITパスポート合格のためには、試験のポイントをしっかりと把握し、計画的に学習を進めることが重要
- また、全問正答を目指す必要はなく、学習継続のためには「何のために」をしっかりと自分の中に持つことが大切
ITパスポートを取得し、今後ますます必要とされるITの基礎知識を身につけてみてはいかがでしょうか。
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