ITパスポートを楽しく学ぶ

ITパスポートとデータサイエンティストはどっちが難しい?違いを解説

ITリテラシー資格

インターネットやスマートフォンの急速な普及、そして情報処理技術の発展により、私たちの生活は大きく変わりました。

現在では、ビジネスの現場のみならず、日々の生活においてもITやデータの利活用が求められる場面が増えています。

そんな中、ITの基礎知識を体系的に学べるITパスポート試験、およびデータサイエンスの基礎知識やスキルを学べるデータサイエンティスト検定が注目されています。

どちらもITに関連する資格ですが、その難易度や求められるスキルには違いがあります。

今回は、ITパスポート試験とデータサイエンティスト検定の難易度や具体的な違いについて解説します。

どちらの試験を受けようか迷っている方の参考になれば幸いです。

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データサイエンティスト検定とは


データサイエンティスト検定™ リテラシーレベル(略称:DS検定® ★)とは、一般社団法人データサイエンティスト協会が実施している検定です。

データサイエンスに求められる以下3つの力について、見習いレベルの実務能力や知識、数理・データサイエンス・AI教育に関する基礎知識があることの証明です。

  • ビジネス力(Business Problem Solving)…課題背景を理解し、ビジネス課題を整理、解決する力
  • データサイエンス力(Data Science)…情報処理・人工知能・統計学などの情報科学系の知識を理解し使う力
  • データエンジニア力(Data Engineering)…データサイエンスを意味のある形として扱い、実装・運用する力

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ITパスポート試験とデータサイエンティスト検定の違い


ITパスポート試験とデータサイエンティスト検定の違いについて、以下3つの観点から比較していきます。

  • 試験目的・対象者
  • 試験内容・範囲
  • 試験形式・時間

試験目的・対象者

ITパスポート試験の目的は、基礎的なIT知識の習得です。

IT初心者や基礎的なITスキルを習得したい学生や社会人が主な対象者です。

データサイエンティスト検定の目的は、データサイエンスやデータ分析の専門スキルの習得です。

データサイエンティストを目指す初学者、データサイエンティストに興味を持つ学生や社会人を主な対象者としています。

試験内容・範囲

ITパスポート試験は、ストラテジ系(経営全般)、マネジメント系(IT管理)、テクノロジ系(IT技術)から100問出題されます。

具体的には、経営戦略、プロジェクトマネジメント、ネットワークなどの基礎的なビジネスとIT知識が問われます。

データサイエンティスト検定は、3つのカテゴリー(ビジネス、データサイエンス、データエンジニアリング)に加え、数理・データサイエンス・AI(リテラシーレベル)のモデルカリキュラムを総合した範囲から100問出題されます。

具体的には、ビジネスマインド、データ分析、機械学習などデータサイエンスに関する見習いレベルの実務能力や知識が問われます。

試験形式・時間

ITパスポート試験はCBT(Computer Based Testing)形式の選択式問題です。

問題数100問で、時間は120分です。

データサイエンティスト検定も同じくCBT形式の選択式問題です。

問題数は同じく100問ですが、時間は100分でITパスポートよりも短いです。

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ITパスポート試験とデータサイエンティスト検定はどちらが難しい?


次に、ITパスポート試験とデータサイエンティスト検定のどちらが難しいのかについて、合格基準と合格率の観点から見ていきます。

ITパスポート試験の合格基準と合格率

ITパスポート試験の合格基準は、3つの分野の総合評価点が1,000点満点中600点以上、かつそれぞれの分野で1,000点満点中300点以上であることです。

合格率は約50%です。

IT系資格の中では比較的難易度は低く、IT初心者でもチャレンジしやすい資格です。

令和5年度には約26万人が受験し、半数以上の方が合格しています。

データサイエンティスト検定の合格基準と合格率

データサイエンティスト検定の合格基準は、過去の検定実施結果で「合格ラインの目安」として公表されています。

過去1年間(2023年6月〜2024年3月)に実施された検定における合格ラインの目安は、正答率約79%でした。

試験ごとに変わることが想定されるため、あくまでも目安として認識しておく必要があります。

合格率はITパスポート試験よりも低く、約40%です。

過去1年間(2023年6月〜2024年3月)で約9,300人が受験し、3,863人が合格しています。

結論

合格基準と合格率の観点から見ると、データサイエンティスト検定のほうが初学者にとって難易度は高いと言えます。

また、データサイエンティスト検定では、数学の知識が問われる計算問題も出題されるため、数学が苦手な方にとってはより難しく感じるかもしれません。

項目 ITパスポート データサイエンティスト
合格基準 1,000点満点中600点以上、かつそれぞれの分野で1,000点満点中300点以上 合格ラインの目安: 正答率79%以上
合格率 約50% 約40%

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まとめ


この記事では、ITパスポート試験とデータサイエンティスト検定の難易度や具体的な違いについて解説しました。

  • データサイエンティスト検定は、データサイエンスに求められる3つの力(ビジネス力、データサイエンス力、データエンジニアリング力)について、見習いレベルの実務能力や知識があることの証明
  • ITパスポートと比較し、データサイエンティスト検定の合格率は低く、難易度は高め

ITパスポート試験とデータサイエンティスト検定、どちらもITに関する知識やスキルを習得できる資格です。

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