ITパスポート試験の受験者にとって、「RAID」の知識は欠かせません。
RAIDは冗長アレイ化データディスク（Redundant Array of Inexpensive Disks）の略称で、複数のハードディスクを組み合わせて使うストレージ技術です。
ITの現場では、データの保護や性能向上のためにRAIDが広く活用されています。
本記事では、RAIDの基本と重要性、ITパスポートでのRAIDに関する問題の出題例、そして対策のポイントを解説します。
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RAIDの基本と重要性
まず初めにRAIDについての基本的な内容と、RAIDを使うことの重要性について解説します。
RAIDの概要と種類
RAIDには、RAID 0、RAID 1、RAID 5、RAID 6などさまざまなレベルがあります。
RAID 0はストライピング、RAID 1はミラーリング、RAID 5はストライピング＋パリティ、RAID 6はストライピング＋ダブルパリティなどの特徴があります。
以下の表に、RAIDのレベルと特徴についてまとめました。
| RAIDレベル | 特徴 |
| RAID0 |
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| RAID1 |
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| RAID2 |
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| RAID3 |
|
| RAID4 |
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| RAID5 |
|
| RAID6 |
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目的に応じて適切なRAIDレベルを選択する必要があります。
RAIDを使う目的とメリット
RAIDの主な目的は、データの冗長性（レドンダンシー）の確保と、パフォーマンスの向上です。
複数のディスクを組み合わせることで、障害発生時のデータ保護や読み書き性能の向上が図れます。
サーバーやストレージシステムではRAIDが不可欠な技術となっています。
ITパスポートで問われるRAIDの知識
ITパスポート試験では、RAIDの種類と特徴、メリット・デメリット、用途などの基本的な知識が問われます。
RAID 1の特徴や、ストライピングの仕組み、パリティによるデータ保護など、具体的な設問が出題されることがあります。
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ITパスポート試験でのRAID出題例
ここからは、ITパスポート試験で実際に出題された、RAIDに関する試験問題を紹介し、解説をしていきます。
○ITパスポート試験 平成31年春 問62
複数のハードディスクを論理的に一つのものとして取り扱うための方式①～③のうち，構成するハードディスクが1台故障してもデータ復旧が可能なものだけを全て挙げたものはどれか。
① RAID5
② ストライピング
③ ミラーリング
ア ①，② イ ①，②，③ ウ ①，③ エ ②，③
解説）
この問題は、RAIDの種類の中でデータ復旧が可能なものを選ぶ問題です。
① RAID5は、パリティを利用したデータ保護機能があり、構成するハードディスクの1台が故障しても、残りのディスクからデータを復旧できます。
② ストライピングは、RAID 0のことを指しています。RAID 0にはディスク障害時のデータ保護機能がないため、データ復旧はできません。
③ ミラーリングは、RAID 1のことを指しています。RAID 1は、複数のディスクにデータを完全に複製しているため、1台が故障してももう1台のディスクからデータを復旧できます。
したがって、この問題の正解は「ウ ①、③」となります。RAID 5とRAID 1は、構成するディスクの1台が故障してもデータ復旧が可能ですが、ストライピング（RAID 0）にはその機能がありません。
データの冗長性とデータ保護の観点から、RAID 5とRAID 1がデータ復旧可能なRAIDレベルとして選ばれています。ITパスポート試験では、このようなRAIDの特徴についての理解が問われます。
RAIDの対策と要点
各RAIDレベルの特徴と用途の理解
RAIDレベルごとに長所と短所、適した用途が異なります。
RAID 0はパフォーマンスが高いが冗長性がなく、RAID 1は冗長性が高い代わりにコストがかかるなど。
このように用途に合わせて適切なレベルを選ぶ力が問われます。
パリティの仕組みとホットスペアの役割
RAID 5などでは、パリティ情報を利用してディスク障害時のデータ復旧が可能です。
ホットスペアは予備のディスクで、障害発生時にすぐさま代替ディスクとして利用されます。
この仕組みを理解しておく必要があります。
RAID構成の読み解き方
RAID構成は、「RAID x (xD+xP)」のように表現されます。
たとえばRAID 5 (3D+1P)は、3つのデータディスクと1つのパリティディスクで構成されていることを示します。
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まとめ
- RAIDは、データの保護とパフォーマンス向上のため、ITインフラで欠かせない技術
- ITパスポート試験では、RAIDの種類と特徴、メリット・デメリットなど、基本的な知識が問われる
- 対策は各RAIDレベルの長所短所と用途、パリティの役割、RAID構成の読み解き方をしっかりと押さえる
RAID問題に確実に対応できるよう、知識を定着させることが重要です。また、他の重要分野の対策と併せて、ITパスポート合格に向けて着実に準備を進めていきましょう。
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