臨床発達心理士は国家資格ではないから意味ない？活用方法まとめ

人の心の悩みに寄り添い支援するカウンセラー。

心理学の資格のひとつに「臨床発達心理士」という民間資格があります。

民間資格と言うと取得しやすいイメージや、国家資格よりも専門性が劣るイメージがありますよね。

では、臨床発達心理士は国家資格ではないから意味がないのでしょうか。

この記事では、臨床発達心理士について詳しく解説していきます。

活用方法もご紹介するので、気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

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臨床発達心理士とは？

臨床発達心理士とは、発達心理学に基づいて、人の成長・発達・加齢に寄り添い支援する専門家です。

支援対象は子どもから大人までと幅広く、人の生涯発達に関する臨床に携わります。

発達的な問題、社会適応や老年期の問題にも対応し、支援の域は個人だけではなく、家庭・地域・社会といった広い領域で問題を捉えサポートします。

資格取得には条件があり、これから目指す場合は大学・大学院への履修が必須となります。

条件を満たした後、資格審査に合格で臨床発達支援士に認定となります。

臨床発達支援士は、一般社団法人臨床発達心理士認定運営機構が認定している民間資格です。

臨床発達心理士は、国家資格ではありませんが大学・大学院での履修が必須の取得難易度の高い資格です。

専門性の高い資格であるのに、なぜ意味がないと言われるのでしょうか。

心理学の資格の中で、唯一の国家資格である公認心理師。
同じ民間資格でも認知度の高い臨床心理士。

臨床発達心理士は、この2つの資格と比べられることが多く、民間資格であり認知度が低い点が意味がないと思われてしまう原因であると考えられます。

しかし、発達心理学の分野に関しては臨床発達心理士の方が高い専門性を持っています。

また、取得後は研修などの学びの場が提供され、5年ごとの資格更新も義務付けられています。

民間資格ではありますが、発達心理学の高い専門性を常に保てる臨床発達心理士は、取得する意味のある資格と言えるのではないでしょうか。

近年、発達障がいやグレーゾーンの特性を持つ子どもや、不登校や引きこもりが増加し、悩みを抱える子どもや保護者の支援が重要視されています。

また、高齢化に伴い高齢者施設も増え、心の健康をサポートするカウンセリングの必要性も高まっています。

人の発達に寄り添い、乳幼児から高齢者まで幅広くサポートできる臨床発達心理士は、年々ニーズが高まっていると言えるでしょう。

資格を取得する事で、児童福祉施設やカウンセリング・リハビリ関係の施設など、活躍の場は多岐にわたります。

活躍の場
乳幼児期	保健所、保育所・幼稚園・認定こども園、子育て支援センター、通園施設・リハビリテーションセンター、児童相談所など
学齢期	特別支援学校、特別支援学級、通級指導教室、教育相談、適応指導教室、学童保育など
成人・老年期	障害者施設、作業所、老人病院、老人保健施設、老人ホームなど
生涯発達	母子生活支援施設、発達クリニック、障害者職業センターなど