コーヒーマイスターの仕事とは？活躍の場と年収も解説

世界三大飲料の一つとされるコーヒーは、長年にわたり国内外の消費量が多く、高い人気を誇っています。

コーヒーの特徴は時代によってトレンドがあり、現在はサードウエーブと言われるコーヒー人気の第三波の真っ只中。

次はフォースウエーブの到来も予想されています。

コーヒー豆の質や焙煎、抽出方法にこだわるのがサードウェーブの特徴。

さらに新しい動きの一つとして、サステナブルな観点から生産者の生活や環境に配慮したコーヒーを楽しむ方が増えています。

2000年頃から日本でも国家・民間を問わず多くのコーヒー関連の資格が誕生しました。

ここでは数多くあるコーヒー関連の資格の中からコーヒーマイスターについて解説します。

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コーヒーマイスターの仕事って？

カフェや喫茶店で美味しいコーヒーを提供する仕事。

お店によってはバリスタと呼ばれていたりします。

ここではバリスタを目指すことも可能な、コーヒーマイスターについて解説。

どんな資格？

コーヒーマイスターの資格を持つ人は全国に約7,100人。

意外と少ないですね。

コーヒーマイスターとは、コーヒーに対するより深い知識と専門的な技術を持ち、お客さまへ上質のコーヒーを提供できるコーヒーマン（サービスマン）のこと。

仕事内容は？

普段何気なく飲んでいるコーヒーがどのようにして私たちの元へ届けられているのか、その流れをおおまかに説明していきます。

コーヒーの生産国ではコーヒーの栽培、収穫、精製、輸出が行われています。

その後、日本へ輸入されたコーヒー豆の品質チェック、焙煎、グラインド、ブレンド、パッケージ、品質管理の工程を経て小売業者などへ。

ブレンド作業一つを取っても、一種類のコーヒー豆では出すことのできない香りや酸味、苦味の調整、グラインドでも粗挽き中挽き細挽きと繊細な作業があります。

もちろんお店での提供に関わることも多いコーヒーマイスターですが、コーヒーが私たちの元に来る前までの間にも深く関わっています。

コーヒーマイスターになるにはどうしたらいいの？

では実際にコーヒーマイスターになるにはどのようにしたらいいのでしょうか。

ここではコーヒーマイスターの資格の取得方法、費用、学習期間、難易度などについて解説していきます。

取得までの流れはおおまかに4つあります。

コーヒーマイスターへの第一歩は、日本スペシャルティコーヒー協会への加入になります。

コーヒーマイスター資格の難しさ

試験を受ける前にまず、日本スペシャルティコーヒー協会の会員にならなければいけません。

会員になるには年会費を払う必要があり、会費は申込者が法人なのか個人なのかで変わってきます。

ここでは申込者が個人の場合を想定して説明していきます。

以下の表を参考にしてください。

※個人C会員はキャンセル待ちからの申込のみ。

コーヒーが趣味というだけではこの時点でハードルが高いような気がしますね。

さらに実技講習のために１回、認定試験のために１回、計2回東京または大阪にある会場へ行かなければなりません。

日帰りも可能ですが、試験に集中するためには前日に現地入りした方が安心。

自宅学習のみで完結する通信講座の資格などに比べ取得のためにかかる総費用はやや高めと言えます。

コーヒーマイスター養成講座とは？日本スペシャルティコーヒー協会主催の講習を受けなければならない

コーヒーマイスター養成講座は年２回の開催。

専用テキストでの自宅学習と実技講習を受けたのち、認定試験に合格すると資格認定となります。

実技会場は東京・大阪で行われ、その他の地域は不定期開催のため資格をすぐ取りたい方は東京か大阪に行く必要があります。

認定試験はその約２か月後に開催されるので試験を受けるためにまた東京・大阪、その他の地域に行かなければなりません。

難易度についてはコーヒー関連資格の中では中級レベル。

学習期間はおおよそ3か月あれば十分と言われています。

認定試験は筆記試験で６０分１００問テスト、合格６０点以上が合格ボーダーラインになります。

コーヒーマイスターの年収は？

ここではコーヒーマイスターの収入について触れていきます。

コーヒーマイスターの資格を持っているだけで即高収入を得られる訳ではありません。

もちろん条件の良い求人に出会える可能性は高くなるでしょう。

コーヒーマイスターの収入の指標となる、コーヒー関連業界の平均的な年収を紹介します。

雇用形態にもよりますが、コーヒーマイスターの有資格者がカフェでバリスタとして働いた際、その年収は250～400万円程度。

経験を積み独立した場合はさらに年収が上がる可能性も。

大手企業の場合は５年以上勤めて年収が500～750万円という実績もあります。

ただ、コーヒー豆の鑑定、輸出入、焙煎やブレンドなどの仕事には重大な責任が伴います。

じっくり経験を積み知識を蓄えスキルアップしていきましょう。

さらにチャレンジするならアメリカを始め、オーストラリアなど海外で仕事を探してみることも視野に入れてみるのも良いでしょう。

コーヒーマイスターになる前に！基礎を学べる資格を紹介

ここまでコーヒーマイスターの資格について説明してきました。

コーヒーマイスター資格の難易度は中級レベルと言われています。

試験会場まで出向かなくてはならない等、やや資格取得までに時間と費用がかかります。

もともとコーヒー業界に勤めていて、ある程度知識や経験がある方であればコーヒーマイスターの資格は取るべき資格の一つでしょう。

しかし、コーヒー初心者やカフェの開業に興味があるものの、何から始めたら良いのか迷っている方には少々難易度の高い資格であることも確か。

まずはコーヒー業界に入るための最初のステップとして、自宅で学べる通信講座で基礎的な知識を身に付けましょう。

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今後、コーヒーに関わる仕事に就きたい方、基礎からしっかり学んで将来に備えたい方にはコーヒーに関する知識を体系的に学べるのでおすすめです。

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まとめ

一本のコーヒーの木から一年間で収穫されるコーヒー豆の量はどのくらいかご存じでしょうか？

その量は約500g。

一杯のコーヒーを作るためには10ｇのレギュラーコーヒーが必要なので、一本の木から一年で50杯しか作れない計算になります。

コーヒーが出来上がるまでの全てのプロセスにおいて多くの人が関わり、その一つ一つがとても重要な工程です。

普段の日常にあるコーヒーに深く関われることはとても魅力的ですね。

ぜひ資格を目指しやりがいのある仕事を見つけてみませんか？