現在、5人に1人が発症すると言われる認知症。
認知症の方と関わる際には「怒る」「泣く」「同じことを繰り返す」など、さまざまな場面に遭遇します。
高齢者が多い世の中、認知症の方と関わる可能性も高いため、認知症という病気を理解することが重要になってきます。
高齢化社会が進んでいく中、認知症への対応力を高める「認知症介助士」という資格が存在します。
しかし、資格を取っても意味がないと感じる方もいるとか。
そこで今回は「認知症介助士資格は取得しても意味がないのか？」「現場でも役に立つのか？」について解説します。
この記事を読んで、認知症介助士資格の理解を深めていきましょう。
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認知症介助士資格とは？
認知症に対して適切な対応を学ぶことを目的とし、認知症の方と関わる際の「接し方」「会話の仕方」などを学んでいきます。
認知症を正しく理解し、さまざまな認知症の方への適切な対応を知ることができます。
ご家族、職場や地域で認知症の方を支える方にとって、需要のある資格と言えるでしょう。
認知症介助士の資格を取得する方法として2つあります。
1つ目は、公益財団法人日本ケアフィット共育機構が主催するセミナーや試験に参加する方法。
2つ目は、全国主要都市で受験できるCBTセンター試験に参加する方法に分けられます。
試験概要やセミナー情報など詳しく知りたい方は、日本ケアフィット共育機構公式サイトをご覧ください。
認知症介助士資格は必要？役に立たないと言われる理由とは
結論から言いますと、認知症介助士資格は職場環境などその人の置かれた状況で異なりますが、決して意味がないことはありません。
認知症介助士資格を取得することは、認知症に対する知識を深められるだけでなく、認知症に対する対応方法を学ぶことができます。
また、認知症でも「アルツハイマー型」「血管性」「レビー小体型」と種類が分けられます。
各症状に対する知識を深められることも特徴の1つです。
しかし、認知症介助士資格は「必要じゃない」「役に立たない」という意見も聞かれます。
役に立たないと言われる理由として以下の原因が挙げられます。
- 費用や時間がかかる
- 給料に反映されない
費用や時間がかかる
役に立たないといわれる理由の1つとして、費用や時間がかかるという意見があります。
認知症の方に対応する際、事前に認知症について調べる人が多数でしょう。
認知症の症状はインターネットでも記載されており、いつでも調べることが可能です。
そのため、わざわざ費用と時間を割いてまで、認知症介助士資格の試験を受けたいという方は少ないです。
また、民間資格のため、職場によっては役立てられないこともあり、資格を取っても意味がないという意見が挙げられます。
給料に反映されない
役に立たない理由の2つ目は、資格を取得しても給料に反映されないことです。
認知症介助士の資格は、民間資格のため誰でも受けられますが、取得しても職場の給料が増えるという事例は少ないと言えます。
民間資格であり、そもそもの認知症介助士という資格の認知度が低いこともあるため、給料アップの優遇ができないという現状です。
今後、転職する際に資格を持っているから給料が上がると思っている方は注意してください。
認知症介助士資格を取得するメリットは？
次は、認知症介助士の資格を取得すると以下のメリットが得られます。
- 認知症の専門的知識をアピールできる
- 各症状に対する対応方法がわかる
こちらのメリットについて解説していきます。
認知症の専門的知識をアピールできる
認知症介助士の資格を取ることで、認知症の各症状について知識を深めることができます。
深めた知識は、医療現場や商業施設など幅広いジャンルで役立つでしょう。
また、転職の際に企業側へのアピールポイントとして伝えることができることもメリットの1つと言えます。
各症状に対する対応方法がわかる
認知症の中でも、「アルツハイマー型」「血管性」「レビー小体型」と大きく3つに分かれます。
それぞれの病態で症状も異なりますが、認知症介助士の資格取得の際に、培った知識で各症状に対する対応力が身に付きます。
特に、医療現場では多くの認知症患者様が入院しています。
認知症患者様の症状に合わせて対応できる認知症介助士という資格は大きな武器になるでしょう。
認知症介助士の活躍の場はある？
資格を取得した後、認知症介助士が活躍できる場所として以下の施設が挙げられます。
- 介護・福祉施設などの医療現場
- 飲食店
- ホテル
- スーパーなどの商業施設
なぜ、医療現場以外の施設でも認知症介助士は活躍ができるのでしょうか。
詳しく解説していきますので、ぜひ見てみてください。
介護・福祉施設などの医療現場
介護・福祉施設でも認知症を発症している方は多く見られます。
その中で、認知症の方と接する機会は必ずあるでしょう。
認知症患者様と関わる機会がある医療機関では、認知症介助士は活躍できる場所になります。
飲食店
飲食店を利用するお客様が認知症を発症している場合もあります。
飲食店の注文方法や会計などのシステムを理解できない方が来店する可能性は高いです。
困ったお客様がいる場合、従業員に認知症に詳しいスタッフがいることで適切な対応を取ることができます。
医療現場だけでなく、飲食店でも認知症介助士は活躍できると言えるでしょう。
ホテル
ホテルに宿泊しているご家族の1人が認知症の高齢者だったと想定しましょう。
認知症に関して困ったことがあれば、ホテル従業員に認知症に詳しい方がいることで症状別に合わせた対応ができます。
本人だけでなく、家族様に対しても安心したサービスを提供できると言えるため、ホテルも活躍の場の1つに挙げられます。
スーパーなどの商業施設
認知症を発症している方でもスーパーを利用する機会はあります。
また、大型の商業施設の場合は道に迷うなどのトラブルに遭遇することもあるでしょう。
認知症に詳しいスタッフが適材適所で対応することができます。
認知症のお客様だけでなく、家族様に対しても良質なサービスを提供できるため、商業施設は活躍の場として挙げられるでしょう。
認知症介助士資格はユーキャンで取得可能？
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まとめ
以上、認知症介助士資格は意味ない？役に立つ？資格取得のメリットを解説しました。
- 認知症介助士資格は決して意味がないわけではない
- 医療機関では認知症介助士は大きな武器になる
- 認知症介助士資格は幅広いジャンルで活躍できる
- 認知症の専門的知識をアピールできる
- 各症状に対する対応方法がわかる
給料に反映されにくい、すでに知っている知識だから、お金や時間がかかることから資格を取っても意味がないと思う方も多いです。
しかし、認知症に対する知識や対応方法を身に付けることで医療機関や商業施設等のさまざまな分野で活躍できます。
現在の高齢化社会では、5人に1人が認知症に発症すると言われています。
今後も認知症の方が多くなる可能性も高いため、認知症について勉強できる良い機会です。資格取得を目指したい方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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