介護施設で多く見られるレクリエーション。
レクリエーション一つひとつでも、内容が異なるため、その人に合ったレクを提供できないことも多いでしょう。
中でも、認知症の方は各症状によってレクの内容や対応方法を変えていくというスキルが必要です。
今回は、認知症予防レクインストラクターの資格の特徴・取得方法・活かし方について解説していきます。
この記事は、
- 高齢化社会の世の中、認知症の理解を深めたい方
- 介護施設に勤める方
にぜひ読んでほしい内容となっています。
レクインストラクターの資格を取得しようか迷っている方は、この記事を参考にして頂けると幸いです。
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認知症予防レクインストラクターとは？
認知症進行の遅延を目的とするレクリエーションを提供できるスペシャリストと言えるでしょう。
主に有料老人ホームや特別養護老人ホーム、通所リハビリテーション施設で活躍しており、自治体でも重要視されています。
仕事内容は各施設で、認知症発症予防や遅延を目的としてレクリエーションを提供することです。
認知症予防レクインストラクター資格の特徴は？
認知症予防レクインストラクターは、認知症の基本的学習はもちろん、認知症に対するレクリエーションの実施方法などが学べます。
レクリエーションの内容は以下の3つに分られます。
- 認知症予防レクリエーション
- 軽度、中等度認知症のリハビリレクリエーション
- 片麻痺リハビリレクリエーション
認知症予防レクリエーション
認知症発症の予防や遅延を目的としたレクリエーションを提供することを指します。
高齢者の心身の変化や認知症に対する知識も習得しているため、質の高いレクリエーションを提供できるでしょう。
軽度、中等度認知症のリハビリレクリエーション
すでに軽度から中等度の認知症を発症している方の進行を抑えることを目的としたレクリエーションを行うことです。
一人ひとりの興味に合った内容や難易度を設定したりなど工夫する点が多いため大変な一面もあるといえるでしょう。
ですが、資格を取得すると認知症の対応方法やレクリエーションでの実践力が身に付くため、自信を持って挑戦できる資格と言えます。
片麻痺リハビリレクリエーション
脳梗塞の後遺症として見られる片麻痺や半身麻痺に対してもレクリエーションを提供できます。
こちらのレクリエーションは介護レクインストラクターの資格取得の際に身に付けられる内容の一つです。
症状軽減には早い段階からのリハビリが重視されているため、レクリエーションはリハビリの一つとしても有益なため、理解を深めることが必要でしょう。
認知症予防レクインストラクター資格の活かし方は？
認知症予防レクインストラクターの資格を取得することで、認知症の基礎知識を深めることができます。
認知症の進行遅延や予防を目的としたレクリエーションの企画、実施方法、身体面や精神面での効果別レクを取り入れる力も身に付けられるでしょう。
認知症予防レクインストラクターは以下の施設で役立つと言えます。
- 老人ホームなどの介護施設でのレクリエーション活動
- 自治体主催の地域施設での活動
- 自宅で生活している方への支援
老人ホームやリハビリ施設などの介護施設でのレクリエーション活動
認知症を発症している方、または認知症発症手前の方たちが多くの老人ホーム、デイサービスなどの介護施設を利用しています。
多くの介護施設ではレクリエーションを提供することはありますが、認知症に対する対応方法に疎い施設も多くあるでしょう。
認知症予防レクインストラクターの資格を取得することで、各認知症に対する効果別のレクの提供や実践現場での声掛けなど、臨機応変に対応できると言えます。
認知症予防レクインストラクターの資格取得者は介護施設では重宝される資格と言えるでしょう。
自治体主催の地域施設での活動
医療機関を利用しない方でも、自治体主催の地域施設でのレクリエーションに参加する方も多く見られるでしょう。
地域施設でのイベントに認知症レクインストラクターが参加することで認知症の発症遅延や予防を目的としたレクの提供ができます。
介護施設の生活に合わない方にとっては、地域施設のレクに参加することも多いため、地域活動に活かせる資格となるでしょう。
自宅で生活している方への支援
介護施設や地域施設にも行かず、自宅内で過ごす認知症の方も多いことが現状です。
外出せず、自宅にこもる方は認知症の悪化リスクが高くなる傾向があります。
認知症予防レクインストラクターの資格を利用して、自宅内でもできるレクの提供や認知症に対する対応方法を指導できます。
本人だけでなく、家族様にも指導できるため、家族間で認知症の理解を深められる良いサービスを提供できる資格と言えるでしょう。
認知症予防レクインストラクター資格の取得方法は？キャリカレで取得可能
次に同協会が開催するカリキュラムをすべて受講し、認定試験を受けることで資格を取得できるという流れです。
先に介護レクインストラクター資格を取得しないと、認知症予防レクインストラクター資格は取得できないので注意してください。
両方の資格は「キャリカレ」という協会認定校を利用して取得することができます。
キャリカレは在宅受験が可能、試験対策が万全、不合格でも再試験が可能ということが強みです。
受講料はネットから申し込むことで1万円割引の62,800円で受講可能。
別途各受験料5,600円の費用が発生します。
キャリカレのカリキュラムでは学習期間は約3ヶ月です。
一人ひとりの学習スピードによって異なりますが、平均1日約20分を週2回、学習することでカリキュラムを修了できます。
こちらの資格もおすすめ！レクリエーション介護士
有資格者が施設にいることで、安定したレクの企画や実行を任せることができ、他の職員は業務に集中できるメリットがあります。
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認知症レクインストラクターとの大きな違いは、取得できる知識やスキルと資格更新の有無が挙げられます。
| レクリエーション介護士 | 認知症予防レクインストラクター | |
| 運営団体 | 日本アクティブコミュニティ協会 | 日本能力開発推進協会（JAPD） |
| 取得できる知識やスキル | 介護知識やコミュニケーション能力を活用して、利用者に楽しく、安全なレクを提供できる。 | ゲームや歌、集団遊びなど認知症に対する基礎知識や効果別レクの提供。
実践現場での声掛けなどの対応。 |
| 資格更新 | 更新の必要はなし | 2年ごとに更新する必要がある |
| 講座情報 | ユーキャン
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キャリカレ
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まとめ
以上、認知症予防レクインストラクターとは？資格の特徴・取得方法・活かし方を解説しました。
- 認知症進行遅延を目的とするレクリエーションを提供できるスペシャリスト
- 各レクリエーションの知識を深められる
- 医療機関だけでなく、地域活動や自宅での支援に役立つ
- キャリカレを利用して資格取得ができる
認知症予防レクインストラクターは各認知症に対する効果別レクの提供や、現場の声掛けなど臨機応変に対応できる資格といえます。
介護施設や地域活動、自宅での支援に対しては重宝される資格。
介護職の求人の中には、レクリエーションの資格を取得している方を優遇したいと考える施設もあります。
実務経験を問わず、これから介護職に就きたいと考えている方でもチャレンジできます。
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