日本酒に興味がある人は、利き酒師という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
日本酒資格の中でも、有名な利き酒師資格。
日本酒について深い知識を得るために、取得を目指している人もいることでしょう。
しかし「利き酒師資格は意味がない」という評判を耳にしたことはありませんか?
これから取得を目指す人にとって、利き酒師が役立つ資格なのかを知るのは大切ですよね。
この記事では、なぜ利き酒師資格は意味がないと言われるのかの原因について解説。さらに、利き酒師資格のメリットにも触れましたので、ぜひ最後までご覧ください。
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利き酒師資格とは?
利き酒師資格は「日本酒サービス研究会(SSI)」が認定している、日本酒のソムリエ利き酒師のことを指します。
日本酒のプロとして認定される、民間資格です。
酒類全般の基礎知識とおもてなしの心、提供方法を学び、日本酒に関するスキル向上やセールスプロモーションが目標。
職種や性別関係なく、国内外に5万人もの取得者がいます。
日本酒資格の中でも有名な資格の一つです。
利き酒師資格はなぜ意味がないと言われるのか?
日本酒の資格について調べたことがある人は「利き酒師資格は意味がない」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
これから取得を目指すのなら、本当に意味がないのか、なぜ意味がないと言われるのか気になりますよね。
そこで、意味がないと言われる理由についてご説明します。
利き酒師資格は意味がないと言われるのは、下記の理由が挙げられます。
- 試験の難易度が高くないから
- 活かし方がわからないから
- 費用がかかるから
これらの理由について、一つずつご紹介します。
試験の難易度が高くないから
利き酒師資格の試験難易度は、そこまで高くないと言われています。
受検者の合格率は、70〜75%程度となっており、しっかりと学習していれば誰でも合格を目指せるレベル。
利き酒師は、日本酒のソムリエとも言われています。
しかし、日本酒のソムリエを名乗るレベルになるには、少し物足りないレベルだと考える人もいるのです。
試験の難易度が高くないことが理由の一つです。
活かし方がわからないから
利き酒師の資格を取得することで、好みに合う日本酒を探す能力や、製造方法について知ることができます。
しかし、その知識を仕事にどう反映させればいいのかわからないという人もいます。
資格を取得したものの現職に活かしきれていない、もしくは日本酒に関わる仕事をするために資格を取ったけれど、活用方法がわからない場合など、様々です。
取得後のギャップをなくすには、事前にどんな学習ができてどのように活かしたいのか、考えておくことが大切です。
費用がかかるから
利き酒師の資格を目指すには、費用がかかりすぎると考える人もいます。
利き酒師になった。喜ぼうとしたら、合格後の認定費用うんぬんを見て喜ぶに喜べなくなった。人生って、しょっぱい。
— 転生ナッチャン@5y👦 (@uuuuhps) January 2, 2013
日本酒 利き酒師は費用がやばいから、とりあえず日本酒検定から受けることにした🍶
— YurikaFuruhashi (@0319yurika) May 25, 2015
SNSでは、費用面で受検を断念したというコメントを発見しました。
資格取得には講座を受ける必要があり、試験費用の他にも講座費用が含まれるため、料金が高くなります。
テキストを利用して学習を進める資格よりも、費用がかかると理解が必要です。
趣味で資格取得を考えている人には特に、高い費用を払ってまで受ける意味がないと考える場合もあるようです。
利き酒師資格にかかる費用は?更新料はある?
費用が高いと噂される、利き酒師資格。
高いと考えられているのは、合格後にも更新料がかかることが理由の一つです。
そこで、受験費用と更新料について、それぞれどのくらいかかるのかご説明します。
利き酒師資格の試験費用
試験を受けるためには講座を受講する必要があり、利き酒師資格の費用は講座と試験料が合わさった金額です。
利き酒師資格の講座受講の方法は6コース用意されており、コースによって費用は異なります。
各コースの費用は、下記の通りです。
【通学/受験型】
2日間集中コース | 79,500円 | 連続する2日間で直残対策講義を受け、受検 |
1日通学コース |
|
1日じっくり受講後、受検までゆっくり準備 |
オンデマンド受講コース |
|
時間や場所にとらわれず自分のペースで学習 |
【非通学/履修型】
eラーニングコース | 69,000円 | すべてオンラインで完結 |
通信コース | 79,000円 | 通信講座を受講し、最大1年間履修期間あり |
通信コース 短期集中プログラム | 99,000円 | 最短1か月で認定を目指せる |
自分のライフスタイルに合わせてコースを選べるのは、魅力の一つ。
コースによっては、10万近くかかる場合もあり、通常の資格講座よりも価格は高めです。
利き酒師資格には更新料がかかる
利き酒師資格に合格した場合、認定を受けるにはSSIへの入会金と認定登録料、さらに初年度年会費がかかります。
各料金は、下記の通りです。
- 入会金:19,000円
- 認定登録料:25,000円
- 初年度年会費:15,900円
資格合格した初年度は、合格後の費用も含めると、安いコースでも10万以上の費用がかかります。
合格の翌年からは年会費15,900円支払うことで、認定の維持が可能です。
毎年資格維持のために費用がかかることは、あらかじめ理解しておくことが大切です。
利き酒師資格のメリットとは?
費用面では敷居が高いと感じられる利き酒師資格ですが、資格を持つことで得られるメリットももちろんあります。
そこで、利き酒師資格のメリットについてご紹介します。
メリットは、下記のとおりです。
- 日本酒提供や販売に活用できる
- 日本酒のイベントやセミナーを開催できる
- 自分自身の日本酒の楽しみ方が増える
各項目について、それぞれご説明します。
日本酒提供や販売で活用できる
利き酒師資格は、飲食店など日本酒を提供する仕事に携わる人は、知識を活用できます。
料理に合わせて相性の良い日本酒をおすすめできるため、多くの人に喜んでもらえるでしょう。
日本酒の販売職に就く人も、お客様にアドバイスする中で、知識を活用できます。
知識が伴っていれば、その分接客力も高まるので、販売のスキルアップにも繋がりますよ。
利き酒師資格は、アドバイザーとして知識を生かしやすい日本酒資格です。
日本酒のイベントやセミナーを開催できる
利き酒師資格を持っていれば、イベントやセミナーの開催に繋げることが可能ですよ。
資格を保有していると、それだけ信頼感も高まりやすく、イベントの集客力に役立つでしょう。
今まではセミナーに通う立場だったとしても、資格取得後は自分自身が多くの人に日本酒の良さを伝えられる人材になれます。
日本酒について、周囲にもっと知ってもらいたいと考える人や、同志を増やしたいという人には、おすすめの資格です。
自分自身の日本酒の楽しみ方が増える
資格取得で得た知識は、もちろん自分自身が日本酒を楽しむ場合にも活用できます。
全国各地の日本酒の中で、多様な種類や飲み方から、自分の好みに合うものを選択しやすくなります。
好きなテイストを迷わず選択できて、より一層日本酒を堪能できるようになりますよ。
また、日本酒に合う料理にもさらにこだわれるようになるため、晩酌の幅が広がったり、外食時の料理を選ぶ楽しみができたりと、趣味の幅が広がるのを実感するでしょう。
利き酒師資格についての口コミ
資格取得している人が、実際にどのように活用しているのかご紹介します。
おすすめの日本酒を選ぶコツって?
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— 酒小町 | 日本酒コミュニティ (@sakekomachiii) July 6, 2023
徳田幼稚園で振舞った日本酒を気に入られた方がもしいれば、酒を選んでくれた「出町柳クウカイG」にぜひ足を運んでみてください。
プロの利き酒師を教える資格を持つマスターが手ごろな値段の美味しい日本酒を優しく紹介してくれます。奥さんのお料理もとても美味しいです。
京都の名店也! pic.twitter.com/a3wiPBTPmT
— とおぼえ (@toboemania) February 13, 2024
飲食店や旅館には、利き酒師資格を持つ職員がやはり多い印象です。
利き酒師資格を持つ職員に、アドバイスを貰いながら料理とお酒を楽しみたいという人もたくさん見られ、資格を持つことで信頼感が高まっているのがわかります。
また、セミナー開催にあたり、利き酒師資格を持つ人を講師に迎える機会もあるようです。
利き酒師資格取得のメリットでお伝えした通り、アドバイザーとして仕事に活かしている人が目立ちました。
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人にアドバイスできる知識を得られるので、飲食や販売の仕事には特に活かしやすいでしょう。
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まとめ
- 費用がかかることを懸念する声が多い
- 利き酒師資格の取得後は、更新料がかかる
- 利き酒師資格は、接客業やアドバイザーの仕事に活かしやすい
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利き酒師資格は、確かに他の日本酒資格に比べて費用がかかります。
しかし、名の知れた資格という点で、プロとして信頼感が高まるメリットもあります。
自分にとって必要かどうかをあらかじめ考えた上で、資格取得を検討してみてください。
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