近年、スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、企業がBYOD(Bring Your Own Device=私的デバイスの業務利用)を認める動きが広がっています。
企業によってはコスト削減やユーザーエクスペリエンスの向上などのメリットが期待できるためです。
一方で、BYODにはセキュリティ上のリスクも伴うため、ITパスポート試験においても、BYODについての確認問題が出題されることも。
この記事ではBYODについて解説。
しっかりと理解を深めて、試験に臨みましょう!
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BYODとは
BYODとは、社員や従業員が私的に所有するスマートフォンやタブレット端末、ノートPCなどの携帯デバイスを業務で利用することを指します。
クラウドサービスの普及によって仕事のスタイルが多様化したことで、BYODの需要が高まってきました。
BYODのメリットとしては、デバイスの購入コストを企業が負担しなくてよいことや、社員が慣れ親しんだデバイスを使えるためストレスなく業務に取り組めることなどが挙げられます。
一方デメリットとしては、プライベートデータと業務データの分離が難しく、デバイスの紛失や不正アクセスのリスクが高まることなどが指摘。
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ITパスポートでのBYOD関連の出題例
ITパスポート試験においては、以下のようなBYOD関連の問題が出題される可能性があります。
- BYODの定義や概要を問う問題
- BYODを実施するメリット、懸念されるデメリットを列挙する問題
- BYODを行う場合の留意点(セキュリティ対策、プライバシー保護など)を問う問題
- 具体的な事例を提示し、BYODの実施の是非を問う問題
- BYODの導入におけるセキュリティ対策
BYODを安全に実施するためには、適切なセキュリティ対策が不可欠です。
具体的には以下の点に留意する必要があります。
- モバイルデバイス管理(MDM)の導入によるデバイス管理の徹底
- 業務データの暗号化の実施
- アクセス制御の強化(認証の強化、アクセス経路の制限など)
- 社員に対するセキュリティ教育の実施
- 企業における適切なBYODポリシーの策定
BYODを適切に運用するためには、企業がBYODのポリシーやガイドラインを策定しておく必要があります。
主な内容としては以下が挙げられます。
- BYODを許可するデバイスの種類や条件を明確化
- デバイスへのセキュリティソフトウェア導入などの要件を設定
- 業務データとプライベートデータの区別方法
- デバイスの紛失時の対応方針
- BYODの責任範囲を明確化
BYODに関するITパスポート試験の過去問を紹介
ここからはITパスポート試験で実際に出題されたBYODに関する問題を紹介し、解説していきます。
BYOD の事例として,適切なものはどれか。
ア: 会社から貸与されたスマートフォンを業務中に私的に使用する。
イ: 会社から貸与されたスマートフォンを業務で使用する。
ウ: 会社が利用を許可した私物のスマートフォンを業務で使用する。
エ: 私物のスマートフォンを業務中に私的に使用する。
ITパスポート試験 令和4年 問17
BYODは従業員の利便性向上と企業のコスト削減といったメリットがありますが、一方でセキュリティリスクの増加が懸念されます。
出題された選択肢を分析すると、以下のようになります。
- ア: 会社から貸与されたスマートフォンを業務中に私的に使用することは、BYODの定義に当てはまりません。
- イ: 会社から貸与されたデバイスを業務で使用することは、BYODではなく従来の運用方法です。
- ウ: 会社が許可した私物のスマートフォンを業務で使用することは、まさにBYODの典型的な事例です。
- エ: 私物のスマートフォンを業務中に私的に使用することは、BYODの定義からは外れます。
したがって、この問題の正解はウです。BYODを導入する際は、デバイスの管理方針やセキュリティ対策を十分に検討する必要があります。
具体的には、許可デバイスの制限、マルウェア対策、リモートデータ消去機能の導入、アクセス制御の強化などが挙げられます。
また、従業員への教育や運用ルールの徹底も重要です。
BYODには従業員の生産性向上やコスト削減のメリットがありますが、セキュリティリスクの増大という課題も発生する可能性が。
企業はメリット・デメリットを十分に検討した上で、適切な対策を講じながらBYODを導入することが求められます。
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まとめ
BYODは業務の効率化や利便性の向上が期待できる一方で、セキュリティリスクにも注意が必要な仕組みです。
ITパスポート試験では、BYODの定義、メリットとデメリット、運用上の留意点に関する問題が出題されることがあります。
BYODの導入に際しては、その是非を慎重に検討し、適切なポリシーとセキュリティ対策を実施することが重要です。
BYODについては、単に是非を問われるのではなく、リスクを認識し適切に管理できるかが問われるものと考えられます。
企業はBYODの要件やルールを明確化し、リテラシー向上のための社員教育にも力を入れる必要があります。
こうした点を理解した上で、ITパスポートの問題に臨めば確実に対応できるはずです。
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