心理カウンセラー資格を取得していればメリットも多いはずなのに、資格を取得しても意味がないと考える人がいます。
資格を持っていても仕事に活用できず、役に立たないと考えている人がいるのも事実です。
では本当に心理カウンセラー資格は取得しても意味がないのでしょうか。
この記事では、心理カウンセラー資格は意味がないのか、役に立たないのかを解説します。
取得していることによるメリットや、実際に資格を取得しようとしている人に対しての注意点も説明します。
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心理カウンセラー資格は意味がない理由
心理カウンセラー資格は意味がないと考えられている理由は5つあります。
- 国家資格ではないため
- 資格取得が難しくないため
- 資格を取得していなくても名乗れるため
- 就職や転職の際に活用しづらいため
- 心理カウンセラーという資格が怪しいと思われることがあるため
ではそれぞれについて解説します。
国家資格ではないため
現在、日本には心理カウンセラーとして認められる統一的な国家資格が存在しません。
心理カウンセラー資格は、民間資格として認定団体で提供されている講座で取得ができます。
そのため、取得できる資格によって実際に習得しているスキルが異なるという事実があります。
国家資格が存在しないことから、法律的に心理カウンセラーとして特化した職業が限定されているため、就職や収入に直結しにくいのです。
準国家資格である公認心理士を持つ専門家は、法的にも認められた教育や経験を積んでおり、心理カウンセラー資格と比較されることが多いです。
資格取得が難しくないため
心理カウンセラー資格は、資格を取得するのが比較的容易です。
資格を取得するための通信講座や、数回のセミナー受けるだけで取得できるものが多くあります。
そのため、受講者が心理学に関する深い知識をしっかり身につけられず、実務経験もできていないケースも少なくありません。
もちろん資格を取得して実際の現場でスキルを活かせている人もいます。
資格を取得しただけで満足し、実際に心理カウンセリングをおこなうための十分なスキルや知識を備えていない場合もあるのです。
また取得したスキルが講座内容や取得した人によって異なるため、資格自体の価値や信頼性を相対的に低く見られることがあります。
資格を取得していなくても名乗れるため
心理カウンセラーの資格は、資格を取得していなくても名乗ることができます。
心理学など必要最低限のことを独学で学んだとしても、自分は心理カウンセラーであると名乗ることができるのです。
そのため資格を取得していないと、心理学やカウンセリングの知識やスキルが不十分な人もいます。
すると「心理カウンセラー」という肩書きの価値が低下してしまうする場合も否定できません。
心理カウンセラー資格は民間資格であるため、専門性をもつ資格を持っているという証明にすることは不可能です。
だからこそ意味がないと言われることもあるのです。
就職や転職の際に活用しづらいため
心理カウンセラー資格は、就職や転職で直接的な武器にはならないという点があります。
もし心理カウンセリングを必要とする業種や分野が存在していたとしても、必須資格として求められることは少ないです。
そのときに採用される基準に関して、重視されるというケースはまれだと考えてよいでしょう。
医療機関や教育機関、福祉施設などの専門性の高い分野では、臨床心理士や公認心理師といった国家資格や準国家資格が優先される傾向があります。
一方、心理カウンセラー資格は取得する要件が比較的緩いです。
容易に資格を取得することが可能なものが多いため、心理カウンセラー資格を持っているからと言って専門的なスキルだと証明するのは難しいとみなされることがあります。
心理カウンセラーという資格が怪しいと思われることがあるため
「心理カウンセラー」という資格自体が怪しいと思われ、信頼されない可能性があります。
日本では「心理カウンセラー」という資格は国家資格ではなく民間資格です。
名乗るだけなら誰にでもできるため、実際には十分な知識やスキルを持っていない人や、短期の講座を受講しただけの人が「心理カウンセラー」と称する場合があります。
結果として、心理カウンセラー資格がそのまま「名乗り資格」とみなされてしまい、就職や転職、専門職としての活動において十分に評価されないのです。
心理カウンセラー資格を取得するメリット
心理カウンセラー資格を取得するメリットは3つあります。
- フリーランスの心理カウンセラーとして活動できる
- 自分のメンタルバランスを整えられる
- 家族や友人との人間関係が安定する
心理カウンセラー資格は民間資格ですが、取得することによって仕事に活かすことも普段の生活のなかでも役立たせることが可能です。
それぞれについて解説します。
フリーランスの心理カウンセラーとして活動できる
心理カウンセラー資格を取得するメリットのひとつは、フリーランスの心理カウンセラーとして活動を始めやすい点です。
民間資格であっても、心理学やカウンセリングの基礎知識を持っていることを証明する手段として活用できるでしょう。
フリーランスの心理カウンセラーとして活動する場合、多様な形式でサービスを提供できます。
たとえば対面カウンセリングやオンラインセッション、メールカウンセリングなどがあります。
自分の専門分野や対象層や働く時間、場所を自分で設定し、コントロールできる点も魅力です。
ストレスマネジメントや自己実現を支援する専門家として活動することもできるでしょう。
資格を持っていることでクライアントからの信頼性が増し、SNSやブログなどでの集客活動においてアピールポイントとなります。
自分のメンタルバランスを整えられる
心理カウンセラー資格を取得することで、自分自身のメンタルバランスを整える力を身に付けられます。
心理学やカウンセリングの基礎を体系的に理解すると、日常生活で感じている不安やストレスの原因を客観的に分析し、正しく対処することができるでしょう。
怒りや悲しみの感情が高まったときには冷静に対処する方法を学ぶことができます。
問題が発生した際にはポジティブな視点を持つスキルを学ぶことで、自己肯定感を高めることが可能です。
自分自身と向き合うために、リフレーミングといったカウンセリングスキルを身につけることで自分の考えや感情を整理する習慣が身につくでしょう。
心理カウンセラー資格を取得することは、自分自身の心の健康を維持することもできます。
より充実した生活のための手段ともなります。のメンタルを整える力を得る事は、大きなメリットと言えます。
家族や友人との人間関係が安定する
心理カウンセラーは相手の気持ちや考えを深く理解する力を養います。
資格を取得してスキルを磨くことで、信頼関係がより強固になる効果が期待できるのです。
自分の家族や友人がストレスを感じていたり不安になっていたりしたら手を差し伸べたいと考えますよね。
ただアドバイスをするのではなく、相手の話をしっかりと聞き共感的な反応を返せるスキルが重要です。
相手が安心して自分の気持ちを言葉にすることができ、本音を引き出すための適切な質問ができるようになります。
つまり表面的な会話だけでなく、深いレベルでのコミュニケーションが可能となるでしょう。
心理カウンセラー資格の学びを実生活で応用することで、家族や友人との関係がより安定し、よりよいコミュニケーションが取れるようになります。
心理カウンセラー資格を取得するときの注意点
心理カウンセラー資格を取得する際には、以下の2点について注意しましょう。
民間資格であり、国家資格ではない心理カウンセラーは、取得した資格が実務でどの程度評価されるのか事前に確認する必要があります。
就職先や転職先で心理カウンセラー資格が採用条件になることはほとんどありません。
取得後にどのように活用するか明確なプランを持つことが必要です。
また、どのような仕事に就くのを目的としているのかを明確にするのも大切です。
資格を取得しても、それだけで深い専門知識や実務スキルを十分に身につけられない可能性があります。
資格取得後も継続的な学びや実践スキルを高める努力が必要であるため、資格の講座内容を理解したうえで受講しましょう。
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まとめ
- 心理カウンセラー資格は取得しても意味がないということはない
- 資格を取得することにより3つのメリットを得られる
- フリーランスの心理カウンセラーとして活動できる
- 自分のメンタルバランスを整えられる
- 家族や友人との人間関係が安定する
- 資格を取得する際にはすぐに実践で活用できないこととどんなことを目的にしているのかを明確にして受講するように
心理カウンセラー資格は怪しいと思われたり、仕事ですぐに活かしたりするのが難しい資格だと言えます。
しかししっかりスキルを磨けば活躍できるため、クライアントからの信頼性を高めるためにも取得しましょう。
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