超高齢社会の日本で、認知症の方との接し方に悩む方も多いでしょう。
そんな時に役立つのが「認知症介助士」の資格です。
この資格は、認知症の方への正しい対応やコミュニケーションスキルを身につけることができます。
一方、介護福祉士も同様に認知症の方のケアを学べる資格ですが、違いがあります。
そこで今回は、認知症介助士と介護福祉士の違いとは？初心者にはどっちがいい？について解説。
この記事を読んで、それぞれの資格の特徴を理解していただけると幸いです。
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認知症介助士とは？
認知症は大きく3種類に分けられ、各認知症によって症状や特徴、対応方法は異なります。
認知症介助士は、各認知症に対する基礎知識や接し方、声かけなどの応対方法を身に付けることができる資格です。
介護施設だけでなく、スーパーや電車といった公共施設で認知症の方に対してサポートを行うことが主な仕事です。
この資格では、各認知症の特徴を理解できるだけでなく、周囲と協力して適切な対応力をスキルとして身に付けられます。
資格を取得することで、医療介護業界だけでなく、公共施設での就職や転職に有利に働く資格と言えます。
介護福祉士とは？
主な仕事内容として、介護施設や病院だけでなく、自宅へ訪問して食事、入浴、排泄など利用者の身体に触れて介助を行います。
施設によっては、身体介助だけでなくリハビリの補助として働くこともあるため、幅広く対応できる特徴があります。
介護に対する知識や技術で、利用者への介護だけでなく介護者への指導も行うため、現代の超高齢社会で需要の高い資格です。
この資格は、介護の知識や技術を身に付けるだけでなく、認知症ケアの実務スキルや介護計画作成能力を身に付けることが可能です。
資格があることで、就職や転職の際も、有利に働く資格の一つと言えます。
認知症介助士と介護福祉士の違いは？
認知症介助士と福祉士の違いについて気になる方も多いでしょう。
どちらの資格か介護枠がある方のために、資格の特徴や業務範囲、仕事の役割を比較してみます。
| 項目 | 認知症介助士 | 介護福祉士 |
|---|---|---|
| 資格 | 民間資格 | 国家資格 |
| 業務範囲 | 認知症の方への対応（直接的な身体介助はなし） | 身体介助やリハビリ補助など広範囲の業務 |
| 役割 | コミュニケーションと環境整備の支援 | 身体介助、利用者や介護者への指導 |
| 取得の難易度 | 期間で取得可能（約2〜3ヶ月） | 実務経験3年以上、国家試験合格（3〜4年） |
| 活躍できる場所 | 医療・介護施設、公共施設（スーパー、交通機関など） | 医療・介護施設、自宅、リハビリ現場など |
詳しく解説しますね！
業務範囲
まず1つ目は、業務範囲についてです。
認知症介助士は、認知症の方に対して、適切な対応を行うための知識を持って接していきます。
しかし、介護福祉士のように身体介助の業務は行いません。
一方で、介護福祉士は認知症の方を含めて、入浴や食事、排泄などの直接的な介助も行うことが業務に含まれます。
認知症介助士は、直接的に介助に入る訳ではないため、業務範囲は介護福祉士の方が大きいと言えるでしょう。
ですが、介護福祉士は認知症や身体障害者、高齢者1人ひとりと接したり、身体介助へ介入するため、負担は大きいと言えます。
資格の種類
2つ目は、資格の種類についてです。
認知症介助士は、公益財団法人日本ケアユニット共育機構が認定する民間資格です。
そのため、受験資格は無く誰でも受けることができます。
一方で、介護福祉士は、数ある介護資格の中でも唯一の国家資格です。
受験資格は、3年以上の介護業務等に勤めた方もしくは、実務者研修を修了していることが条件。
介護福祉士は国家資格ということもあり、受験をするために時間と労力がかかります。
そのため、試験を受けやすいのは、認知症介助士の資格と言えます。
仕事の役割
3つ目は、仕事の役割についてです。
認知症介助士は、介護現場に関わらず、接客業や交通機関、教育機関でも活かせることが可能。
認知症の方は、私たちと同じように買い物に行ったり、電車やバスに乗ったりすることもあります。
その際に、認知症の知識を習得することでスムーズにエスコートができ、安全の確保とトラブル防止の役割を担っています。
一方、介護福祉士は、介護施設や病院で患者や利用者に対して身体介護を実施。
医療介護施設だけでなく、在宅介護で専門的スキルを活かして、利用者だけでなく介護者の方に指導する役割を担っています。
認知症介助士・介護福祉士の資格取得の流れの違い
次は、2つの資格取得の流れとその違いについて解説していきます。
| 資格 | 取得までの流れ | 期間 | 達成 |
|---|
| 認知症介助士 | 指定講座を受講→試験合格 | 約2〜3ヶ月 | 低〜中 |
| 介護福祉士 | 介護実務経験3年または養成校卒業→試験合格 | 3〜4年 | 高 |
まず、認知症介助士は指定された講座を受講するか、独学や講座で学び、検定通信を受験して合格します。
資格取得までの期間は個人差がありますが、およそ2〜3ヶ月程度です。
一方、介護福祉士は介護現場での実務経験を3年以上か、養成校を卒業することが求められます。
その後、国家試験に合格することで資格を取得できます。
資格取得には最低でも3〜4年が必要となるため、認知症介助士の方が取得しやすいと言えます。
ただし、介護福祉士は認知症だけでなく、身体介護全般に対応するため、医療現場での仕事の幅は認知症介助士よりも広く、幅広い分野で活躍することができます。
認知症介助士・介護福祉士 初心者におすすめなのは？
すぐに、介護現場に出て知識や技術を活かしたいのであれば認知症介助士の資格がおすすめです。
介護福祉士は国家資格であり、信頼性が高く、業務の幅も広い資格です。
ですが、3〜4年の学習期間がかかるため中には途中で挫折する方も多くいます。
民間資格の認知症介助士であれば、初心者でも短期間の学習で十分に資格取得を狙えるでしょう。
介護福祉士を目指すためにも、まずは認知症介助将来支援士を取得し、基礎を固めることをおすすめします。
最短で学べる！ユーキャンの認知症介助士講座とは？
認知症介助士の資格は、ユーキャンの通信講座でも取得可能です。
ユーキャンでは、メインテキスト2冊と副教材で学習していきます。
標準学習期間は3ヶ月。
1〜2ヶ月はメインテキストと副教材を使用して認知症に関する基礎知識から実践部分まで学習します。
その3ヶ月で資格取得を狙いますが、中には家庭や仕事の都合で勉強が進まないという方も多いです。
ユーキャンでは、最大6ヶ月まで資格取得に向けてサポート。
分からないところがあれば1日3回まで講師への質問も可能。
課題を提出した後は、講師陣が添削や解説まで行い返却。
より、知識を深めることができる内容となっています。
試験は、在宅でも受験可能となっているため仕事や家事、育児で時間が空けられないという方にもおすすめの講座と言えます。
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まとめ
以上、認知症介助士と介護福祉士の違いとは？初心者にはどっちがいい？について解説しました。
- 認知症介助士は、認知症の方に対して適切に対応できるスペシャリスト。
- 介護福祉士は、身体または精神的に障害のある方に対して日常生活をサポートするスペシャリスト。
- 認知症介助士の方が短期間で資格を取れるため、初心者にはおすすめ
- 認知症介助士の資格はユーキャンの通信講座で取得可能
介護福祉士は、国家資格で仕事の幅も広がる資格と言えます。
しかし、認知症介助士は医療現場だけでなく、スーパーや電車といった公共機関でも役に立つ資格の1つです。
資格取得期間は、介護福祉士と比較して認知症介助士の資格の方が取りやすいです。
認知症介助士は、ユーキャンで資格取得を狙えます。
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