MEGUの概要
『ゆるふわ育成ゲーム MEGU』は、2010年8月12日にApp Storeで配信が開始された、iPhone/iPod touch向けの育成ソーシャルゲームです。
物語の入口はシンプルで、**シブヤの地下から発掘されたタマゴから生まれた生物「MEGU」**を、タッチ操作で育てていく——というもの。当時のリリースでは「新感覚育成ゲーム」と紹介され、後年のリリースでは「育成ゲームの草分け」とも位置づけられています。
料金は基本無料で、一部コンテンツが有料という形でした。スマートフォンでの基本無料+アイテム課金というモデルが、まだ国内で一般化しきっていない時期のタイトルです。
ゲームシステムと特徴
当時の資料から確認できる特徴は、大きく次の3点です。
1. タッチ操作による育成と、複数の進化先
MEGUはタッチ操作で世話をして育てていくキャラクターで、育て方によって進化の道筋が分かれる仕組みがありました。到達した進化の過程は「MEGU図鑑」に記録され、やり込み要素として機能していました(この図鑑・進化に関する説明は、2011年のAndroid版リリース資料に記載されています)。
2. Twitter連携
MEGUの特徴として当時もっとも繰り返し紹介されたのが、この仕組みです。ユーザーが自分のTwitterアカウントを登録しておくと、MEGUがユーザーに代わってツイートする。育てているキャラクターが、自分のタイムラインで勝手に喋りはじめるわけです。
2010年当時、ゲームとSNSの接続といえば、スコアの共有や招待が中心でした。そこに対して「キャラクターが本人になりすまして発話する」という接続の仕方は毛色が違っており、プレイしていない人の目にも触れるという意味で、拡散の仕掛けとしても機能していたと考えられます。
3. プレイヤー同士のゆるやかなつながり(Android/GREE版)
GREE上で提供されたAndroid版では、同じゲームをプレイしているGREEの「友だち」を表示する「MEGU友一覧」や、自分と育成レベルの近いプレイヤーを案内する「ライバル」機能が用意されていました。友だち同士でも、そうでないプレイヤー同士でも遊べるようにする設計です。
2010年:iPhone版の配信と実績
| 時点 | 内容 |
|---|---|
| 2010年8月12日 | App StoreでiPhone/iPod touch向けに配信開始 |
| 2010年8月 | App Store 無料アプリ総合ランキングで1位を獲得 |
| 2010年8月(配信後7日間) | 10万ダウンロード突破を発表 |
| 2011年1月25日 | 30万ダウンロード突破を発表 |
| 2011年3月(義援金リリース時点) | 40万ダウンロードを記録と記載 |
| 2011年4月6日 | 43万ダウンロード超を記録と発表 |
| 2011年4月28日(Android版配信時) | iPhone版が50万ダウンロード超と報道 |
| 2011年10月28日時点 | 累計80.7万ダウンロード(グリーの発表による) |
注意: 上記の数字はいずれも発表時点が異なります。「30万」「43万」「80.7万」はそれぞれ別の時点の累計値であり、同一時点の数字ではありません。引用される際は必ず時点とセットでご確認ください。
2011年:GREEでのAndroid展開
2011年4月6日、グリー株式会社と株式会社FEYNMANは、SNS「GREE」においてMEGUの初のAndroid版を提供すると発表しました。実際の配信開始は同年4月28日です。
Android版の概要は次の通りでした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プラットフォーム | Android OS 2.1以上(タブレット型端末を除く) |
| 提供形態 | SNS「GREE」上で提供 |
| 配信開始日 | 2011年4月28日 |
| 料金 | 基本プレイ無料(アイテム課金型) |
FEYNMANがGREEを選んだ理由として当時説明されていたのは、Androidアプリ市場は販売マーケットが複数あり流通経路が多岐にわたるなかで、GREEが国内プラットフォームの中でいち早く流通の仕組みを整えていたこと、そして世界展開に向けた戦略を強化していたことでした。将来的にはGREEの英語版サービスや、中国のTencentを通じた海外展開も検討している、とも述べられています(あくまで当時の検討段階の構想です)。
クレジット(2011年3月時点の公開資料に基づく)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | ゆるふわ育成ゲーム MEGU |
| ジャンル | 育成ソーシャルゲーム |
| ブランド/メーカー | 株式会社FEYNMAN |
| プラットフォーム(iOS版) | iPhone OS 3.1.3以上のiPhone/iPod touch |
| 発売日(iOS版) | 2010年8月12日 |
| 標準価格 | 無料(一部コンテンツは有料) |
| キャラクターデザイン | 晴れのち天気 |
| 原作・脚本 | 折田 靜也 |
| 主題歌 | 「Honey Fromage(ハチミツフロマージュ)」/曲:LOOPCUBE |
※上記は2011年3月に配信されたプレスリリースの記載に基づきます。本ページでは、権利関係を確認できていないゲーム画面・キャラクター画像・ロゴ等の掲載は行っていません。
当時の外部報道・関連プレスリリース
- グリー株式会社「GREEとFEYNMAN、『ゆるふわ育成ゲーム MEGU』を提供決定」(2011年4月6日)
- 4Gamer.net「FEYNMAN,Android向け『ゆるふわ育成ゲーム MEGU』をGREEで配信」(2011年4月6日)
- gamebiz(2011年4月6日/4月28日の各記事)
- @Press「FEYNMAN(ファインマン)、iPhone用ソーシャルゲーム『ゆるふわ育成ゲーム MEGU』が30万ダウンロードを突破」(2011年1月25日)
- @Press「FEYNMAN、『ゆるふわ育成ゲーム MEGU』のアイテム販売によるアプリ内課金収益の全額寄付を発表」(2011年3月15日)
- DreamNews「FEYNMAN、GREEにおいてAndroid用ソーシャルゲームアプリ『ゆるふわ育成ゲーム MEGU』を配信開始」(2011年4月28日)
- DreamNews「FEYNMAN(ファインマン)、iOS用ソーシャルゲーム『育成ゲーム MEGU』が1周年記念キャンペーン」(2011年8月12日)
- グリー株式会社「グリー、『ゆるふわ育成ゲームMEGU』を運営するマーズを子会社化」(2011年11月2日)
各記事の本文は各媒体の著作物です。本ページでは事実関係のみを要約しており、本文の転載は行っていません。
現在の提供状況について
『ゆるふわ育成ゲーム MEGU』は、iPhone版・Android版ともに現在提供されていません。 当時のApp Store/Android Marketのリンクが外部サイトに残っている場合がありますが、それらは当時のリンクであり、現在ダウンロード・プレイできることを意味しません。本ページに記載した価格・仕様・ダウンロード数はすべて当時のものです。
旧FEYNMANと現在の運営者について
MEGUを開発・提供していたのは、2008年7月11日に設立された株式会社FEYNMAN(東京都渋谷区道玄坂、代表取締役:八尾憲輔)です。同社はスマートフォンアプリの開発・販売を手がけ、MEGU以前にも「True or Lie」「Ear Age」「イマココ(imacoco)」「スポニチ プロ野球速報」などを世に出しています。
同社はその後グループ再編を経ています。2011年11月2日、グリー株式会社は、FEYNMANの親会社であった株式会社マーズを子会社化したことを発表しました。同発表の中で、マーズが子会社の株式会社FEYNMANを通じてMEGUを運営していること、および同時点での累計ダウンロード数が示されています。
現在このドメインを運営しているのは、2019年9月に設立されたファインマン・システム株式会社(東京都千代田区)であり、上記の株式会社FEYNMANとは別法人です。本ページに記載したゲームの実績は、旧FEYNMANによるものであって、現運営者の実績ではありません。 外部から参照され続けているこの製品URLに対して、正確な情報を残す目的で公開しています。
現在のゲーム開発について
現在このドメインでは、初心者向けのUnityゲーム開発学習サイト「Unity入門の森」を運営しています。あわせて、そこで培った知見をもとにしたゲーム開発の取り組みも続けています。
2010年当時、この規模のソーシャルゲームを作るには専業の会社と相応の体制が要りました。それがいま、個人や小さなチームでも同等以上のものを組み立てられるようになっている——MEGUの記録を、その変化を測る物差しとして読んでいただければと思います。

