「ダークウェブのアクセスで利用するTorブラウザーとは？」
「ダークウェブに安全にアクセスするにはどうしたら良いのだろう」
本記事では、ダークウェブやTorブラウザーとは何か、ダークウェブへのアクセスでVPNが必要な理由・必要な機能を解説。
最後におすすめのVPNを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ダークウェブとは
ダークウェブは、通常の方法ではアクセスできないインターネット上のサイトやウェブページ。
通常のウェブブラウザではアクセスできず、Torブラウザなどの特別なソフトウェアを介してのみアクセスできます。
インターネット上のウェブサイトには、他にも以下の2つの種類があります。
サーフェスウェブ（Surface Web）
サーフェスウェブとは、一般に広く公開されたウェブサイト。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索で表示されるサイトで、誰でもアクセス可能です。
ディープウェブ（Deep Web）
ディープウェブとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでの検索では表示されないウェブサイトを指します。
例えば、ログインが必要な特定のメンバー向けのサイトや、法人のシステム管理ページなどアクセス制限されたウェブサイトなど。
ディープウェブは、検索エンジンで検索しても表示されないため、一般の人がアクセスする事はできません。
ディープウェブとダークウェブの違い
ディープウェブは一般の検索エンジンに登録されておらず、一般の人に公開されていないサイト。
一方で、ダークウェブは検索エンジンに登録されていないだけでなく、アクセスするために特別なソフトウェアが必要な匿名性の高いサイトを指します。
ダークウェブのアクセスには注意が必要
ダークウェブはその高い匿名性により、危険なサイトが数多く存在します。
一例としてマルウェアが仕込まれたコンテンツ、個人情報を盗むために作られたサイト、詐欺サイトなど。
ダークウェブへのアクセスには、高いセキュリティの確保、プライバシー保護対策などが必須です。
Tor（トール）とは
有名なダークウェブは、Tor、Freenet、I2Pなどのネットワークの上に構築されています。
ここでは、TorやTorブラウザーとは何かを解説します。
Torは匿名性が確保されたネットワークシステム
Torとは「The Onion Router」の略でインターネット上で匿名性が高い通信を行うためのシステムです。
元はアメリカの研究機関で開発された技術で、それを元に仕様や対応するソフトウェアをオープソースとして公開。
Torユーザー同士で経由されるネットワークをTorネットワークと呼びます。
このTorネットワークを経由してウェブサイトにアクセスする事により匿名性が保たれる仕組みとなっています。
ダークウェブとTorネットワークの関係
世界で一番規模の大きいダークウェブは、Torネットワーク上に構築されています。
Torネットワークが提供するサービスを利用し、Torネットワークを介してのみアクセスできるウェブサイトの集合体がダークウェブです。
Torネットワーク上に構築されているため、通常のブラウザではアクセス不可。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンからも到達できないウェブサイトになっています。
Torブラウザー
Torブラウザーは、匿名性を保ちつつTorネットワークのウェブサイトを閲覧する事を可能にするオープンソースのソフトウェア。
そのためTorブラウザーはダークウェブにアクセスする手段として利用されています。
ダークウェブ向けVPNの選び方
ここではダークウェブアクセスにVPNが必要な理由と重視すべき点について解説します。
ダークウェブアクセスにVPNが必要な理由
Torブラウザでは、匿名でダークウェブにアクセスできるメリットがありますが、以下のようなセキュリティ上のリスクもあります。
- 通信データの傍受
- Torブラウザーのセキュリティ脆弱性
通信データの傍受
Torブラウザーを用いた通信では匿名性は確保されますが、通信内容の保護はなし。
匿名化の技術を利用するため誤解されやすいのですが、通信内容の暗号化はしません。
Torネットワークを構成するサーバが悪意のある管理者によって運営されていた場合、通信データが傍受されてしまうリスクがあります。
VPNを利用する事により、通信データの暗号化が可能になり通信データの傍受を防ぐ事ができます。
Torブラウザーのセキュリティ脆弱性
Torブラウザー自体にセキュリティの脆弱性が発生する可能性があります。
送信元のIPアドレスが特定される脆弱性も。（2017年：TorMoil）
VPNの機能により、万が一Torブラウザのセキュリティ脆弱性が発生しても、あなたのIPアドレスを秘匿してダークウェブにアクセスする事ができます。
以上の理由により、ダークウェブのウェブサイトに安全にアクセスするためには、Torブラウザーと一緒に、VPNを利用する事をおすすめします。
ダークウェブ向けのVPNに必要な機能
ここでは、ダークウェブ向けのVPNを選ぶ場合に重視すべき点について解説します。
ノーログポリシーはあるか
ダークウェブ向けVPNで重要な要素に「ノーログポリシーの有無」があります。
ノーログポリシーとは、ユーザーの閲覧履歴、接続先などの利用状況の情報を「保存しない」「第三者に提供しない」というポリシー。
ダークウェブでは、ログを残さない事が基本なのでノーログポリシーが必須です。
ノーログポリシーを掲げているVPNであれば、接続先などを追跡される事なくダークウェブにアクセスができます。
キルスイッチでVPN切断時でも安全
VPNのキルスイッチとは、VPNの接続が切断されてしまった場合に、全てのインターネット通信を切断する機能。
VPN利用中になんらかの理由で接続が切断されてしまうと、通常接続での通信を行います。
通常のインターネット通信では、データの暗号化などが行われません。
このような問題を起こさないための機能がキルスイッチです。
キルスイッチを使用すると、VPN接続が切れた場合、通信も切れるのでデータがバレる心配がなくなります。
万が一のため、キルスイッチ機能をサポートするVPNを選択しておけば安全に通信ができます。
迷ったならこちらを選ぼう！おすすめのVPN
今回は、おすすめのVPNサービスを3つご紹介。
特徴と価格も合わせてご紹介しますのでVPNサービス選びの参考にしてください。
- 王道VPNサービス「NordVPN」
- 日本語サポートで初心者でも安心「Millen VPN」
- 中国に強い「スイカVPN」
順番にご紹介していきます。
王道VPNサービス「NordVPN」
NordVPNは世界的に有名なVPNサービス。
通信には独自開発した通信プロトコルを採用しており高い品質を提供。
また、接続先サーバー数も多く、安定して使いたいならおすすめです。
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NordVPNをチェック！
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日本語サポートで初心者でも安心「Millen VPN」
Millen VPNは、2016年に設立されたアズポケット株式会社が運営しているVPNサービス。
日本製のサービスの為、海外製品にくらべ安心して利用できる点とサポート対応が充実している点がポイントです。
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中国に強い「スイカVPN」
スイカVPNは中国で特に信頼性の高い接続を提供するVPNサービス。
中国で使いたいという場合はスイカVPNがおすすめ。
価格は、月額998円からとなっています。
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まとめ
本記事では、ダークウェブやTorブラウザとは何かや、VPNが必要な理由、ダークウェブ向けのおすすめのVPNについて解説しました。
- ダークウェブとは、特別なソフトウェアを介してのみアクセスできるウェブページ。アクセスにはセキュリティ確保が必須
- ダークウェブのアクセスにはTorブラウザーを利用する
- Torブラウザーだけでは、通信を傍受されるなどのリスクがあり、安心してアクセスするにはVPNが必要
- ダークウェブ向けのVPNには「ノーログポリシー」「キルスイッチ」が重要
- ダークウェブ向けVPNのおすすめはNordVPN
- NordVPNは、世界中で人気が高くTorブラウザー向けの機能も充実
ダークウェブへのアクセスを安心して利用するためにはVPNが必須。
ダークウェブ向けのVPNには、世界中で人気があり、ダークウェブアクセスに必要な機能が充実しているNordVPNがおすすめです。
