ゲーム業界の転職は40代未経験でも可能？

ずっと前からゲーム業界に憧れていた。
40代未経験だけど、できるなら転職にチャレンジしてみたい。

Check！
40代になってから、改めてゲーム業界への転職を叶えることは可能なのでしょうか。

そもそも転職活動は、今の仕事を続けたまま行うことが十分に可能。
ですから何もやらずに後悔するよりも、結果はどうあれ行動した方がいいのです。

筆者はこれまで10年以上企業の新卒・中途採用に関わってきた経験があり、10代〜60代までさまざまな応募者に会ってきました。

これからゲーム業界へと一歩踏み出そうという方のヒントになれば幸いです。

ゲーム業界への転職は40代未経験ではムリ？

40代・未経験からゲーム業界に転職できるかどうかというのは、結論からいうと相当険しい道です。

しかし、だからといって「可能性はゼロ」と言い切れるわけではないことも事実です。

求人の年齢制限はどうなっている？

まず求人情報における「年齢制限」に関していえば、具体的な年齢は明記されていないことが多いです。
書いてあるとすれば、「20代が活躍」「30代が活躍」といった間接的な表現となります。

つまり、応募の門戸は開いているということ。
とはいえ門戸が開いているというのと、そこを通過できるかどうかは別の問題となります。

プログラマー転職を断念した体験談

少し厳しい現実を見てみましょう。

こちらのYouTube動画では、（ゲームではありませんが）Webプログラマーへの40代転職が無理だったというお話しをされています。

あくまで1人の体験であり万人に当てはまるとは限りませんが、こうした現実もあります。

このような厳しさを承知の上で、それでもチャレンジしたい。
最後のチャンスに賭けてみたい。

そんな方のために、40代未経験からのゲーム業界への転職について、具体的に役立つ情報をご紹介していきます。

40代未経験でゲーム業界に転職するための必須条件

40代未経験でゲーム業界に転職するには、ある必須条件があります。
それは何かというと、

この1点に尽きます。
40代の応募者に対して、企業の側に「研修して、どう育てるか」という考えはほぼありません。

これが評価されるポイントです。

具体的なデータや、ポートフォリオをもとに実績をアピールし、企業側に「おっ！？これは」と目に留めてもらうことがとても大切なのです。

エンジニア転職に成功した体験談

40代未経験から見事！エンジニア転職に成功した体験談がこちらのYouTube動画に公開されています。
こちらも実はゲーム業界ではないのですが参考になるはずです。

ゲーム業界で求められるスキルは難易度が高く、この動画の例とは異なる点もありますが、「何をアピールしたか」など参考になる点もあったのではないでしょうか。

【職種別】40代未経験からゲーム転職するコツ

40代の転職では「即戦力として」「何ができるか」が問われることが分かりました。
実はゲーム業界に限らず、どの業界にも共通して言えることです。

ここからはより具体的に、ゲームの職種別に転職のコツをご紹介していきます。

デザイナー・クリエイター

CGスキルを生かしたデザイナー・クリエイターは、実は40代でも比較的転職しやすい職種です。
なぜなら、こうした職種は年齢問わず実力がモノを言う世界だからです。

ここでのスキルとはCGソフトなどのデザインツールが使えることも大切ですが、それよりも大切なのが、幅広いニーズに応えられる画力です。

デザインツールやトレンドの作風は時代と共に変わっていきますよね。
そのため、普遍的な部分でのデザインスキルを持つこと、それをポートフォリオでしっかりアピールできることがポイントになってきます。

プログラマー

例えば、ゲーム業界でも使われている言語の使用経験3年、といったケースですね。

ですが、Web業界での経験そのままでゲーム開発に通用するかというと、そうはいきません。
そこで、ゲームプログラミング特有のスキルについてはスクールなどで穴埋めしていくことが、転職成功のコツです。

さらに、自分でゲームを制作→リリース→これだけプレイしてもらえた、といった実績を作っておくと転職でのアピールポイントになるでしょう。

ゲームプランナー

ゲームプランナーは、一言でいうと「面白いゲーム」を生み出すのが仕事です。
そのために必要なのは、ユーザーのニーズを掴む力や時代を読み取る力、ゲームの理解力など。

つまり、ゲームの技術的なスキルがなくとも転職の可能性があるのがゲームプランナーです。

具体的には、担当者の目に留まるような質の高い「企画書」を提示することが転職成功のコツ。
もちろん、書類作成スキルだけでなく、採用面接で説得力ある説明ができるかどうかも見られます。

例えば、SNSでゲーム関連の発信をしていてフォロワーが○万人、といった実績があると説得力が増すのではないでしょうか。

営業・マーケティングなど

例えば営業やマーケティング、それから総務経理や営業アシスタントなどさまざま。CGスキルがあれば、PRプランナーといった求人の募集も見られます。

こうした「開発職以外」の職種も、これまで培ってきた実務経験を活かすことで、転職成功の可能性が広がります。
自分の強みを把握し、それを客観的にアピールするにはどうしたらいいかを考えていきましょう。

40代未経験からゲーム開発を学べるスクールも

ここからは、ゲーム開発スキルを実践的に学べるスクールをご紹介します。

最近の社会人向けスクールは、完全オンラインで自宅から学べるところが増えています。

プログラム開発経験のある方、デザインスキルをお持ちの方、ゲーム業界向けにもう一歩踏み込んだスキルを身につけるために検討してみては。

（各スクールの画像は公式サイトより引用）

テックスタジアム

TECH STADIUM（テックスタジアム）は、ゲームに特化したプログラミング等のスキルが学べる完全オンラインスクール。

コンセプトは、ゲームクリエイターの「即戦力」として現場で通用するレベルまで育成すること。
そのため学習内容は難しく感じることもあるかもしれませんが、その分実践的なスキルを習得できるはず。

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SAMURAI ENGINEER（侍エンジニア）

SAMURAI ENGINEER（侍エンジニア）は2013年創業以来、「専属マンツーマン」にこだわったレッスンを提供するオンラインプログラミングスクール。

ゲーム開発向けカリキュラムももちろん可能なので、まずは無料カウンセリングで相談してみては。

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40代未経験からのゲーム転職で注意したいポイント

40代未経験からゲーム業界を目指すには、40代ならではの注意点もあります。

これらを順番に解説します。

派遣社員も視野に入れる

業界経験がないうちは、転職の選択肢はグンと狭くなってしまうことは肝に銘じておきましょう。

40代ゲーム業界未経験みたいな僕は、どこの会社を受けても未経験者というだけで門前払いなので、経験を積ませてもらうということはすごく貴重なんだよね。
実際僕も去年とあるゲーム会社のアルバイトに通ったりもしたし。
日本では35歳超えたあたりで、未経験他業種への転職は急に難しくなるのが実情。

— むげんびっと＠インディーゲーム作家で生きていく (@Mugen_Bit) April 27, 2021

上記ツイートにもあるとおり、派遣社員やアルバイト採用など、どんな雇用形態であれ「経験を積ませてもらう」という意味で間口を広げて職探しをされることをおすすめします。

条件面はこだわりすぎない

2つ目の注意点は「条件面にこだわりすぎない」ことです。

まず転職先企業に関しては、未経験からいきなり上場企業や有名企業、トップランナーのような企業への転職は難しいです。

ただし、40代となると結婚してお子さんがいらっしゃるケースもあるでしょう。
その場合、家計のことも考えなければならないのが難しいところ。

転職活動は今の仕事を続けながらできますので、状況を見ながら方向性を決めていくといいでしょう。

一緒に働きたいと思ってもらえるか

3つ目の注意点は「一緒に働きたいと思ってもらえるか」です。

例えばあなたが40歳の採用担当者だったとしましょう。その時にスキルが同じで50歳の人と30歳の人が応募してきたら、どちらを採用しますか。

このように考えるのではないでしょうか。

40代での転職は、上司が年下になる可能性は多いにあり得ます。
上司からすると、自分より下のポジションに年上（40代）が入ってくるとやりづらさがあったりするので、40代の転職者は敬遠されやすいのです。

ですから、採用面接の際は「この人は40代だけど、チームで上手くやってくれそうだな」と思ってもらえるよう工夫しなければなりません。

まず基本的なマナーや受け答えをきちんとすること、そしてコミュニケーション力に自信があることを示す具体的エピソードを伝えてみるといいでしょう。

転職エージェントを利用する

40代未経験からのゲーム転職はただでさえハードルが高いので、自分だけで転職活動していると行き詰まってしまいがち。

そこでおすすめなのが、転職エージェント。

一人一人の経歴や要望をヒアリングした上で、最適な求人を探し出してくれますし、転職成功に向けてのアドバイスももらえます。

次からは、ゲーム業界への転職におすすめの転職エージェントを何点かご紹介しましょう。

ゲーム業界におすすめの転職エージェント4つ

転職エージェントでは、最初にあなたが申告した経歴・要望にもとづいて「紹介できるか・否か」をまず判断します。

そこで「紹介できない」と判断されてしまうと、その先の面談に進むことができません。

ではこれらを順番にご紹介します。

（各エージェントの画像は公式サイトより引用）

シリコンスタジオエージェント

Silicon Studio Agent（シリコンスタジオエージェント）は、ゲーム・映像業界に特化した人材紹介・派遣サービスです。

ポートフォリオや実績が分かる資料を用意して、登録してみてはいかがでしょうか。

ファミキャリ！

ファミキャリ！はクリエイター系人材会社「クリーク・アンド・リバー社」と、ゲーム系大手メディア「ファミ通.com」との協業によるゲーム特化型転職エージェント。

クリーク・アンド・リバー社（C&R社）では、ファミキャリ！での人材紹介のほか、ゲーム業界のプロを育成する「C&R Creative Academy」も運営。

G-JOBエージェント

G-JOBエージェントもゲーム業界のみに特化した転職エージェントです。

前出のシリコンスタジオエージェントと同様、採用ハードル低めな派遣の求人も扱っています。

「未経験でもとにかくゲーム業界に入り込んで経験を積みたい！」

こんな方は相談してみる価値ありです。

リクルートエージェント

リクルートエージェントはTVCMでもおなじみ、求人数トップクラスを誇る総合型エージェント最大手。

なかなか転職先が決まらない…そんな時は？

記事の冒頭からお伝えした通り、40代未経験からのゲーム転職は相当険しい道です。

なかなか転職先が決まらない…そんな時は今の会社で働きながら、並行してインディーゲームの個人開発という選択肢もあります。

つまり、ゲーム開発はどこかの会社に雇われなければできない訳ではなく、自分で作ってリリースすることも可能なのです。

例えば当サイト「Unity入門の森」では、Unityを使ったゲームの作り方を初心者にも分かりやすく解説しています。

最初は言語が分からなくても見よう見まねで作れるようになっていますので、ここからゲーム制作の第一歩を踏み出すことも可能です。

まとめ

今回は、ゲーム業界の転職は40代未経験でも可能？というテーマでお届けしてきました。

そして、採用条件にこだわらず、間口を広くして数多く応募していくことも大切。
おすすめの転職エージェントもご紹介したので、参考にしてみてください。

どうしても転職先が決まりそうにない。
そんな方でも夢を諦める必要はありません。

当サイト「Unity入門の森」では、完全初心者からゲームの作り方が分かるように解説しています。
記事や動画での解説は無料で公開していますので、よろしければのぞいていってくださいね。