ノベルゲームのような立ち絵を描いてみたい!作ってみたい!
イラストを描くことが好きな方・イラストレーターに憧れている方は誰もが思っていることではないでしょうか。
本記事では、ノベルゲームで使う立ち絵の作り方を詳しく解説します。
第1回目の今回は初心者向けに、立ち絵の基本的なサイズや使用するイラストソフトの紹介を含め、立ち絵の作成に必要な情報をわかりやすくご紹介。
立ち絵を制作したいけど作り方がよくわからないという方や、描き方を学びたいという方は本講座を参考にしてください。
- ノベルゲームで使う立ち絵のサイズ・保存形式はどうしたらいい?
- 制作に使えるおすすめのフリーソフトはある?
- 立ち絵を描く時におすすめの機材はある?
- ペンタブ|出費を抑えたい方におすすめ
- ワコム ペンタブ One by Wacom Medium Chromebook 対応 ペン入力専用モデル Mサイズ 板タブ CTL-672/K0-C
- XPPen ペンタブレット Decoシリーズ 板タブ スマホ対応 絵描き ペイントソフト付き イラストコンテスト記念版 Deco01V2 Android
- ワコム ペンタブレット Wacom Intuos Smallベーシック お絵かきソフトウェア付き 黒 Androidにも対応 データ特典付き TCTL4100/K0
- HUION ペンタブレット HS64 ペンタブ 板タブ スマホ対応 android対応 windows mac対応 筆圧感知 8192 充電不要ペン 4個のショートカット 左利き クリスタ お絵描き イラスト
- XPPen ペンタブレット ペン入力 OSU!専用 XPPenペンタブ お絵描き入門モデル Mサイズ ブラック StarG640
- 液タブ|直感的に描きたい方におすすめ
- iPad|汎用性が高く人気のツール
- その他の方法
- ペンタブ|出費を抑えたい方におすすめ
- 立ち絵制作はどんな流れで作るの?
- まとめ
ノベルゲームで使う立ち絵のサイズ・保存形式はどうしたらいい?
ノベルゲームにおいて、キャラクターの立ち絵は重要な要素のひとつです。
ノベルゲームの立ち絵は、プレイヤーに感情移入を促し、ストーリーを盛り上げる重要な要素となります。
また、立ち絵のサイズや保存形式が正しく設定されていないと、ゲームのクオリティが低くなる可能性が高いです。
ここでは、立ち絵を作成していくために必要なサイズや保存形式について紹介します。
サイズについて
ノベルゲームにおいて、キャラクターの立ち絵は物語の演出やキャラクターの表現を豊かにする重要な要素の一つです。
そのため、立ち絵のサイズはゲーム画面内での表示や画面解像度に合わせて適切に設定する必要があります。
今回の講座では、サイズを『800×1360』にして作成します。
立ち絵を作成する際には、キャラクターのポーズや表情、衣装などを考慮しながら、800×1360のサイズに収まるようにデザインしていきましょう。
もちろん、サイズはそれぞれのゲームサイズによって変わります。
ここでは800×1360で制作しますが、他の案件を受ける場合はクライアントの指示に従いましょう。
保存形式
ノベルゲームにおける立ち絵の保存形式は、一般的に透過された状態で保存できるPNG形式がよく使用されます。
また、PSD形式も一部でよく使われる形式です。
以下でそれぞれの形式について詳しく解説します。
PNG形式は、透明な背景を持つことができる画像フォーマット。
ゲームの背景が別で用意されているため、立ち絵の背景を透明にすることでキャラクターを自然に組み込むことができます。
また、PNG形式は画質を維持しながら圧縮を行うことができるため、高画質の画像を効率的に保存することも可能です。
そのため、ノベルゲームの立ち絵を保存する際には、一般的には透過されたPNG形式が推奨されます。
PSD形式は、Adobe Photoshopという画像編集ソフトの専用形式であり、レイヤー情報や透明な背景などの情報を保持することができます。
PSD形式は、レイヤーやマスクを活用して、後から修正や変更を加えることができます。
そのため、作成した立ち絵の修正やカスタマイズを行うことも。
しかし、PSD形式はAdobe Photoshop以外のソフトウェアでは編集が難しいこともあるため、使用する際には互換性に注意する必要があります。
ファイル形式については第6回でも詳しく解説しています。
制作に使えるおすすめのフリーソフトはある?
ここからは制作に使いやすいオススメのフリーソフトを3つ紹介します。
自分に合ったソフトは実際に使ってみなければわかりません。
全てフリーで使えるので色々触ってみて自分に合ったソフトを探してください。
ちなみに、この講座ではメディバンペイントを使用していきます。
同じ環境で制作したい方はメディバンペイントを使ってみてくださいね。
メディバンペイント Pro|幅広い用途で使用できる
メディバンペイントは、人気のあるデジタルペイントソフトウェアの一つであり、多くのイラストレーターによって利用されています。
メディバンペイントは豊富なブラシと素材の提供、クラウド連携と作品の共有機能など使いやすい機能が多く、幅広いクリエイターにおすすめのデジタルペイントソフトです。
イラスト制作や漫画制作など、様々な用途で活用できます。
今回はこちらを使ってやっていきます。
アイビスペイント|PSD形式に保存可能
アイビスペイントは、多機能で使いやすいデジタルイラストソフトの一つであり、特にスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスでの利用において優れています。
アイビスペイントは、操作性が非常に優れているソフトで、スタイラスペンや指を使って直感的に絵を描くことができます。
また、他のモバイルデバイスとの連携もスムーズであり、外出先や移動中でも気軽にクリエイティブな作業ができます。
ユーザーインターフェースのカスタマイズ性も高く、自分に合った作業環境を構築することができます。
FireAlpaca|シンプルな操作性が魅力
FireAlpaca(ファイアアルパカ)は、無償で使えるデジタル絵画ソフトウェアでありながら、高性能な機能を持っていることから、多くのイラストレーターに支持されています。
シンプルな操作性と高性能なペイント機能を備えているため、デジタル絵画の制作において非常に便利であると言えます。
また、無償で使用できるため、初心者や予算の限られたアーティストにもおすすめのソフトです。
ブラシやレイヤーの操作が直感的であり、使いやすいツールパレットも用意されています。
本気で描きたくなったら有料ソフト購入の検討も
フリーソフトがどれだけ使い勝手が良くても限界が来ることがあるでしょう。
その場合は有料ソフトを購入の検討をおすすめします。
有料ソフトの方がアップデートや機能追加も多く、使いやすさも抜群です。
有名なところではCLIP STUDIO。イラスト制作の企業もクリスタを使用していることが多いので、プロを目指す方は触っておいて損はないでしょう。
→ CLIP STUDIO PAINTをチェック
立ち絵を描く時におすすめの機材はある?
パソコンは持ってるけどペンタブや液タブがないんだよね…。
オススメの機材があれば教えてほしいな。
もちろん!
ここからはイラストを描くことができる機材を紹介していきますね。
ペンタブ|出費を抑えたい方におすすめ
ペンタブとは、デジタルペイントやイラスト制作に使用される入力デバイスであり、コンピューターに直接描画できるツールです。
別名板タブとも言います。
一般的に、ペンタブには描画用のタブレットとペンがセットになっており、描画をする際にはタブレット上にペンを使って直接描画します。
ペンタブは、デジタルクリエイターにとって欠かせないツールであり、高精度な描画や手軽な修正が可能なため、プロのイラストレーターやデザイナーをはじめとする多くのクリエイターに愛用されています。
ペンタブは比較的安くで手に入りやすいため、初めて挑戦する人にオススメです。
ただ、ペンタブ自体は板となっており、慣れるまではかなり時間がかかります。
出費を抑えたい方で少しの練習も苦だと思わない方はペンタブがおすすめです。
オススメのペンタブはこちらです!
ワコム ペンタブ One by Wacom Medium Chromebook 対応 ペン入力専用モデル Mサイズ 板タブ CTL-672/K0-C
ブランド | Wacom |
値段 | 5,940円 |
オススメ点 |
|
XPPen ペンタブレット Decoシリーズ 板タブ スマホ対応 絵描き ペイントソフト付き イラストコンテスト記念版 Deco01V2 Android
ブランド | XPPen |
値段 | 7,320円 |
オススメ点 |
|
ワコム ペンタブレット Wacom Intuos Smallベーシック お絵かきソフトウェア付き 黒 Androidにも対応 データ特典付き TCTL4100/K0
ブランド | Wacom |
値段 | 9,350円 |
オススメ点 |
|
HUION ペンタブレット HS64 ペンタブ 板タブ スマホ対応 android対応 windows mac対応 筆圧感知 8192 充電不要ペン 4個のショートカット 左利き クリスタ お絵描き イラスト
ブランド | HUION |
値段 | 4,269円 |
オススメ点 |
|
XPPen ペンタブレット ペン入力 OSU!専用 XPPenペンタブ お絵描き入門モデル Mサイズ ブラック StarG640
ブランド | XPPen |
値段 | 5,355円 |
オススメ点 |
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液タブ|直感的に描きたい方におすすめ
液タブとは、デジタルペイントやイラスト制作に使用される入力デバイスであり、液晶画面に直接描画できるツール。
一般的に、液タブには液晶画面とペンがセットになっており、画面上に直接ペンを使って描画します。
液タブは、従来のペンタブに比べてより直感的でリアルな描画体験を可能にし、高精細の画面での作業ができるため、プロのイラストレーターやデザイナーをはじめとするクリエイターに人気が高いです。
液タブは初めてでも使いやすく描きやすいという利点がありますが、その分かなり高いです。
安く手に入るものもあるものの、彩色が悪かったり壊れやすかったりと値段に見合わないことが多いため、ある程度良いものを購入する必要があります。
オススメの液タブ一覧はこちらです!
ワコム 液タブ 液晶ペンタブレット Wacom Cintiq 16 FHD ブラック オリジナルカスタムブラシセット DTK1660K1D
ブランド | Wacom |
値段 | 74,580円 |
オススメ点 |
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HUION 液タブ Kamvas 13 初めての液晶ペンタブレット スマホで使える 充電不要ペンPW517 8192
ブランド | HUION |
値段 | 32,980円 |
オススメ点 |
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XP-Pen 液タブ Artistシリーズ 15.6インチ 液晶ぺンタブレット フルラミネートIPSディスプレイ エクスプレスキー8個 イラスト テレワーク オンライン授業 お絵描きソフト付 Artist 15.6 Pro
ブランド | XPPen |
値段 | 47,500円 |
オススメ点 |
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iPad|汎用性が高く人気のツール
iPadは、デジタルイラスト制作において非常に便利で高機能なツールとして人気を持っています。
高性能のハードウェア、多機能のペイントアプリ、シームレスなワークフロー、携帯性と持ち運びの便益などが、iPadをイラスト制作に適したツールとして支持されてる理由です。
Apple Pencilとの組み合わせで、細かい線や筆圧の変化をリアルタイムに反映することができます。
これにより、従来の紙とペンに近い自然な描画体験を実現し、クリエイターの創作意欲がより刺激され、良い作品を生み出すことが可能です。
さらに、iCloudを利用したファイルの同期により、複数のデバイス間での作業の切り替えやデータのバックアップが簡単に行えます。
また、AirDropによるファイルの送受信など、スムーズなデータ共有も可能です。
その他の方法
ペンタブやApple Pencilがなかなか購入できない方でもデジタルイラストは描けますよ。
方法としては次のとおり。
- タブレット+スタイラスペンで描く
- 紙に描いてスキャン+パソコンのイラストソフトで描く
- 紙に描いてスマホやタブレットのアプリでスキャン+スマホやタブレットのイラストソフトを使い指で描く
スマホ+指やPCとマウスでもデジタルイラストを描けます。
将来デジタルイラストをやっていきたいという方は、ペンタブやiPadを購入しても損はありません。
この講座はペンタブで描いています。
立ち絵制作はどんな流れで作るの?
立ち絵制作の一般的な流れは、キャラクターの設定や差分を考える、ラフを制作する、線画作業、色塗り、そして最終的な保存のステップに従って行われます。
各ステップで細かな修正や調整を行うことで、スムーズな制作を行うことが可能です。
さっそく1つずつ見ていきましょう。
キャラの設定や差分を考える
立ち絵を制作する際には、キャラクターの設定や差分を考えることが重要です。
キャラクターの性格や背景、ポーズや表情の設定などを考慮して、制作する立ち絵のデザインを決定します。
また、異なるポーズや表情の差分も考慮し、必要に応じて複数のバリエーションを制作することが一般的です。
依頼として制作を受ける際はこの段階でクライアントからの聞き取りをしっかりしていないと、後々のトラブルになる可能性もあります。
ラフを制作する
次に、キャラクターの設定をもとにラフを制作します。
ラフは、ざっくりとした線でキャラクターのポーズや表情を表現するスケッチのことであり、デザインの確認や修正を行うためのものです。
ラフを制作する際には、キャラクターのポーズや表情のバリエーションを考慮し、細かな修正を加えながら最終的なデザインを決定します。
依頼として制作を行う場合はここでイメージのすり合わせを行います。
聞き取りを行ったキャラクターのイメージが形になっているか確認してもらいましょう。
線画作業
ラフが確定したら、次に線画を制作します。
線画は、キャラクターの輪郭や髪の毛、衣装などの細かいディテールを描き込む作業です。
線画を描く際には、ツールの選択や線の太さや滑らかさの調整を行い、キャラクターの特徴を引き立たせるように丁寧に描いていきます。
色塗り
線画が完成したら、次に色塗りを行います。
色塗りは、キャラクターの肌の色や髪の色、衣装の色などを選び、塗りつぶしやグラデーションを使って立体感や質感を表現する作業です。
色の選択や塗りつぶしの精度に注意しながら、キャラクターのイメージに合った色彩を表現していきます。
保存
最後に、制作した立ち絵を適切なファイル形式で保存します。
透過が必要な場合にはPNG形式を使用することが一般的です。
また、レイヤーを保持したい場合にはPSD形式を使用することもあります。
保存する際には、解像度やファイルサイズなどを適切に設定し、必要に応じてファイル名や保存場所を選び保存します。
まとめ
- 保存形式はPNGが一般的
- 制作ソフトは自分に合ったものを選ぶ
- フリーソフトでも十分だが、慣れてきたら有料ソフトの検討を
- 機材はPCを持っている場合ペンタブや液タブを購入するとよい。PCを持っていない場合はiPadがオススメ
今回は、ノベルゲームの立ち絵に関する事前知識をご紹介しました。
次回からは本格的に立ち絵制作が始まります。
立ち絵制作をしたいと思っている方でまだ準備が整っていない方はここで紹介した機材等を参考にしつつ準備を整えてくださいね。
第2回はこちら。
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