『プリセイジ・ペリータ(ver1)』レビュー|ゲームじゃない。でも楽しい。探索する設定資料集を触ってみた | Unity入門の森 ゲームの作り方

『プリセイジ・ペリータ(ver1)』レビュー|ゲームじゃない。でも楽しい。探索する設定資料集を触ってみた

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「着せ替えゲームだと思って触ると、たぶん迷子になる」

最初に正直な感想を書くなら、そんな作品でした。

『プリセイジ・ペリータ(Perrita the Presage)』は、キャラクターを自由に組み替えられるソフトです。

ただし、よくある「服を選んで、装備を付け替えて完成」というタイプではありません。

むしろ触っていて近いと感じたのは、「探索型の設定資料集」や「動かせるデザインデータベース」という表現でした。

このソフトには、明確なゴールや戦闘、スコアといったものはありません。

その代わりに用意されているのは、

  • 異常なほど細かく分解された身体構造
  • 大量のパーツと階層的な分類
  • それぞれに付随するテキスト情報

「何をすればいいか分からない」と感じる人がいるのも、正直よく分かります。

ただ、ハマる人にとっては、これ以上なく楽しいソフトでもありました。

この記事では、プリセイジ・ペリータを実際に触って感じた楽しみ方・魅力・注意点を、いつも通り正直にまとめています。

※この記事はver1系列を中心に紹介しています

最新のver2 preview版については記事内で別途解説しています。

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『プリセイジ・ペリータ』とは?

引用:ゲーム画面

『プリセイジ・ペリータ』は、IPTL(理間 高広 氏)によって制作されている、少し変わった立ち位置のソフトです。

ジャンルで一言にまとめるのは正直むずかしく、公式には「創作計画の題材となる世界を、操作しながら眺めてもらうためのソフト」と説明されています。

舞台となっているのは、私たちの世界からおよそ50年後の、よく似た未来。

大きく世界が変わったわけではありませんが、この世界には、人間によく似た外見とサイズを持つ「自律筐体」と呼ばれる存在が実用化されています。

この自律筐体が、日本の自衛隊などで兵器として広く使われているという設定が、この世界の特徴です。

『プリセイジ・ペリータ』では、その自律筐体を中心に、

  • 装備や補助機構
  • 身体構造
  • 思想や役割の違い

といった要素を、分解・再構成しながら観測していくことができます。

いわゆるストーリーを追うゲームではなく、勝敗やクリア条件もありません。

代わりに用意されているのは、「この世界には、こういう存在がいるらしい」と想像を広げるための材料です。

そのため、本作はキャラクターを操作するゲームというより、世界観や構造を”読む・眺める・いじる”ソフトに近い体験になっています。

バージョンについて(2026年2月時点)

  • ver1系列(メインパック):開発終了。ソフトとしてのまとまりがあり、外装パーツ交換など「遊び」として完成度が高い
  • ver2 preview版:現在開発中。画像・データ構成がほぼ全て新規。体内パーツが筋肉1本まで分割されるなど圧倒的に進化しているが、まだ未完成

この記事では、完成度の高いver1系列を中心に紹介しています。

クリエイターの最新の表現や圧倒的な情報量を体験したい方は、ver2 preview版もチェックしてみてください。

制作者は「ぜひver2の進化を見てほしい」とコメントしており、今後のアップデートも期待できます。

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触って分かった魅力・楽しいポイント

引用:ゲーム画面

実際に触って感じた魅力を4つ紹介します。

どれも他のキャラメイク系ソフトにはない、独特の面白さです。

この作品の一番の特徴は「着せ替えというより探索に近い」

『プリセイジ・ペリータ』を触ってまず驚いたのは、パーツ構造の深さです。

頭・胴・手足といった大枠だけでなく、内部構造、補助パーツ、装着条件、前提関係まで含めて、非常に細かく分類されています。

ただパーツを付けるだけでなく、「この構成はどういう意味を持つのか」を読み解いていく感覚が強い。

たとえば、「腕を付け替える」だけでも、

  • 基本フレーム
  • 関節部分の補助機構
  • 外装パネル

といった要素が分かれていて、それぞれに意味がある。

「完成させる」より「なぜこの構造なのか」を考える楽しさが中心です。

実際、開発者自身も

と語っているのが印象的でした。

決まった正解はなく、「この世界では、こういう存在なのかもしれない」と、プレイヤー側が想像を膨らませていく作りです。

プリセットを眺めているだけでも楽しい

引用:ゲーム画面

本作には数多くのプリセットが用意されています。

これがかなり良くて、「まずは触ってみる入口」としてとても親切でした。

プリセットには、

  • 完成例としての構成
  • 使用パーツの詳細
  • 運用シーンの説明テキスト

がセットで用意されており、「こういう発想があるのか」「この組み合わせは面白いな」と眺めているだけで時間が溶けます。

動かせる設定資料集という表現が、かなりしっくり来ました。

とにかく絵がきれい。メカ好きなら刺さる

ビジュアル面は文句なしに強いです。

線の情報量、メカニカルな構造、質感。どれもかなり描き込まれていて、プラモデルやメカデザインが好きな人なら、まず間違いなく刺さります。

キャラメイクが好きな人、「完成形より途中経過が好き」な人にも相性がいい。

完成させるというより、組み替えて眺めること自体が楽しいタイプのソフトです。

世界観テキストの量が多く、読むのが楽しい

各要素にはテキストがしっかり用意されています。

設定は断定しすぎず、あえて余白を残した書き方が多い印象でした。

そのため、「公式設定を読む」というより、妄想を広げるための材料をもらっている感覚に近いです。

このあたりは、紙媒体の設定資料集や同人誌とかなり相性が良いと感じました。

注意点・気をつけたいポイント

引用:ゲーム起動画面

正直に書くと、人を選ぶソフトです。

購入前に知っておいた方がいい注意点を3つまとめました。

最初は迷子になりやすい点は注意

正直に書くと、初見でサクッと楽しめるソフトではありません。

情報量が非常に多く、操作も独特です。

特に、

  • キャラメイクが苦手な人
  • 明確な目的や報酬を求める人

には、少し厳しく感じる可能性があります。

「ゲームを遊ぶつもり」で購入すると、しんどいかもしれません。

初回起動時の注意点について

初回ゲーム起動時

初回起動時に、WindowsのSmartScreen警告が表示されました。

これは本作が個人・同人規模で配布されていることによるもので、初回のみ表示され、以降は問題なく起動します。

不安な人は、事前に把握しておくと安心です。

購入前にWebサンプルで確認するのがおすすめ

引用:公式サイトWebサンプル

本作には体験版がありませんが、公式サイトでWebサンプルが公開されています。

このサンプルでは、

  • プリセット構成の一部
  • ゲームの雰囲気

を確認することができます。

Webサンプルで「自分に合いそうな雰囲気か」を確認してから判断すると、失敗が少ないです。

プリセイジ・ペリータはこんな人におすすめ

  • キャラメイク・構造を考えるのが好きな人
  • メカ・義肢・SFデザインが好きな人
  • 設定資料集を読むのが好きな人
  • 正解のない遊びを楽しめる人
  • 同人作品や尖った表現が好きな人

購入方法と価格について

引用:BOOTH

『プリセイジ・ペリータ』は、BOOTHでダウンロード販売されています。

ver1系列とver2系列の違いを理解しよう

購入前に知っておきたいのが、バージョンによって内容が大きく異なる点です。

ver1系列(メインパック + データ追加パック)

  • 開発終了済み(リリースから時間が経過)
  • ソフトとしての完成度が高い
  • 外装パーツ交換など「キャラメイク」として遊びやすい
  • おすすめ: キャラメイクやプリセット鑑賞を楽しみたい人

ver2 preview版

  • 現在開発中(preview版のみ公開)
  • 画像・データ構成がほぼ全て新規
  • 体内パーツが筋肉1本まで分割されるなど情報量が圧倒的
  • ver1のデータパックとの互換性なし
  • おすすめ: クリエイターの最新表現・デザインに興味がある人

 

初めての方は、まず完成度の高い「ver1 メインパック」から始めるのがおすすめです。

ver1で世界観に触れてみて、「もっと深く知りたい」と感じたら、ver2 preview版や追加データパックを検討すると良いでしょう。

Windows版とMac版の両方に対応

BOOTHで購入すると、Windows版とMac版の両方がダウンロードできます。

価格について

メインパックの価格は、バージョンアップに伴い少しずつ上昇していく予定とのこと。

一度購入すれば、プログラムの更新は無料で受けられます(同一バージョン系列内)。

気になっているなら、早めの購入がお得です。

まとめ

引用:ゲーム画面

  • 着せ替えというより探索型ソフト
  • 圧倒的なパーツ量と情報量
  • 絵とメカデザインがとにかく強い
  • 妄想する人ほど楽しい
  • 人を選ぶが、刺さる人には深く刺さる
  • 初見では迷いやすいので時間に余裕を持って触るのがおすすめ

『プリセイジ・ペリータ』は、時間をかけて向き合うことで魅力が深まる作品

万人向けではありません。

でも、ハマる人にとっては、他に代えがたい一本です。

キャラを作るのが好きな人、世界観を妄想するのが好きな人なら、一度は触ってみてほしい作品だと感じました。

なお、クリエイターが現在開発中のver2 preview版も要チェック。

筋肉1本まで分割された体内構造など、ver1とは別次元の作り込みを体験できます。

まだpreview版ですが、「最新の表現を見たい」という方はぜひ触ってみてください

公式情報

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